5月28日、関東大学サッカーリーグ戦第11節、早大対専修大の試合が平塚競技場で行われた。3連勝の後、前節国士大に惜敗した早稲田。後期の優勝争いに加わる為にも、前期最終節となるこの試合、勝ち点を伸ばして折り返してもらいたいところである。
今回の早稲田は、教育実習中で欠場のキャプテン金田隼輔(スポ4)に代わりボランチには塗師亮(スポ2)、最終ラインには横山知伸(スポ3)が入った他、怪我人の影響もあり、いつもとは違った様相で布陣は4−3−2−1となった。試合開始直後、流れを作ったのはFW島村毅(スポ3)。今やスーパーサブとして定着し、開幕戦以来の先発となった島村だったが、開始2分にゴール前でのポストプレーから塗師のミドルシュートを演出した他、5分、9分と立て続けにサイドからのボールに合わせゴールを狙うなど積極的な姿勢を見せた。そして10分、右サイドから松本怜(スポ1)が放ったクロスボールが相手DFの手に当たりハンドの判定。早稲田がPKを獲得し、それを現在得点ランキング1位の渡邉千真(スポ2)がきっちりと決め、先制点となった。しかしその後、今期まだ勝ち星のない専修大も必死の攻撃を見せ、お互い攻め合いの展開に。しかし相手の連携ミスが目立ち始めた終盤の40分、島村の放ったシュートの跳ね返りを今回金田の代わりにキャプテンマークを巻いた兵藤慎剛(スポ3)が受け、フリーになっていた渡邉へとパス。それを渡邉が落ち着いてゴールへと流し込み追加点。終始攻めの姿勢を見せ続け、2−0で前半を終えた。
2点リードで迎えた後半も早稲田は攻撃の手を緩めない。後半開始5分、横山のインターセプトから、ボールを受けた松本怜がサイドを駆け上がり、折り返されたボールをゴール前で山本脩斗(スポ3)と渡邉がキープ。最終的に後ろから走りこんできた中島健太(社学3)が落ち着いて決め、3−0。良い時間帯に追加点を奪い、専修大を突き放した。しかしその後早稲田にピンチが。13分、ゴール前へと持ち込まれた相手ボールをスライディングで阻止した金守貴紀(社学3)がファールの判定を受け専修大のPKに。しかしここで前節から出場しているGK伊藤拓真(スポ2)が倒れこみながらも足に当て、専修大の得点を見事に阻止した。その後早稲田は19分に反町一輝(スポ1)、25分に前田亮(教3)を投入。攻撃の勢いを止めることはなく、さらに37分には山口貴弘(スポ4)を入れきっちりと守りきり、追加点こそなかったものの3−0で快勝した。
3ゴールとも良い時間帯で奪い快勝した早稲田であったが、怪我人が多くスタメンの入れ替えが激しいせいか、チーム全体の安定感というものが欠けていたようにも思われる。ここで前期を終えて5勝3敗3分けで勝ち点18。前半戦なかなか勝ち点が奪えず苦しんだものの、流経大、駒大に続く3位での折り返しとなった。ここにきて自分たちのやりたいサッカーというものがやっと体現されつつある。前期リーグでは若い選手起用が多かっただけに安定感を欠くことの多かった早稲田ではあるが、後期はチームとしてさらに大きく成長した選手たちの姿を見れることだろう。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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