WasedaWillWin.com
 
2006/6/11 [ア式蹴球部]

兵藤決勝弾!劇的な勝利で総理大臣杯予選を突破、全国への切符を手にした。

 
 
早大
2
1-0
1
明治大
1-1

総理大臣杯関東予選
早稲田大学×明治大学
6月11日(日)
早大東伏見グラウンド

 4年に一度の夢の祭典、ワールドカップが開催され、世界中で今まさにサッカーが熱い。そんな中、ア式蹴球部も6月11日東伏見において、決して譲れない真剣勝負に挑んだ。第30回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東代表決定戦である。今日明治大学に勝てば、今年の夏の全国への最後の扉を開くことになる。本選へと進むためのこの試合、決して負けるわけにはいかない。

 この日の布陣は3−4―1―2。梅雨の雨空の下、試合は開始早々に動いた。兵藤慎剛(スポ3)のパスに渡邉千真(スポ2)がゴール前に抜け出して放ったゴール右前からのシュートがネットを揺らし先制。開始からわずか4分であった。しかし、早い時間帯に先制するもその後はなかなか追加点の匂いのしない展開となる。11分には山本脩斗(スポ3)が中央をドリブルで運びシュートするもキーパーにはじかれ、その5分後先ほどゴールを決めた渡邉のペナルティエリア外からのシュートはキーパー正面。19分には相手にコーナーキックを与え、ヘディングでゴールを狙われる。その後も明治のコーナーキックからのこぼれ球を島村毅(スポ3)が自陣のゴールエリアからドリブルで独走して相手ゴール前まで運んだりするも、追加点は奪えないまま前半終了。

 後半開始早々に山本、鈴木が立て続けにシュートするもゴールには至らず。そして試合の流れは明治へと傾いていく。20分、あわや明治に同点弾かと思われた場面は横山知伸(スポ3)が見事なクリアを見せ、スタンドからは思わず安堵の声がもれる。その後も次々とシュートを狙ってくる明治は29分、遂に早稲田のゴールをこじ開ける。左から攻められ、一度ポストに当たったシュートボールを再び明治に拾われ、センタリングをヘディングで合わせられてのゴールであった。同点にされた直後から再び早稲田は攻めの姿勢を見せるようになる。36分には途中出場の松本征也(スポ2)のボールカットから攻め上がり、コーナーキックを得る。これはクリアされ相手ボールとなるも、再び松本のナイスカットから渡邉のシュートへと繋がる。しかし惜しくもシュートボールはポストに当たる。両者の攻守が目まぐるしく入れ替わりながらも刻々と過ぎ去る時間。それでも最後の最後に勝利の女神が微笑んだのは早稲田であった。42分、ペナルティエリアのわずかに外という絶好の位置でのフリーキック。キッカーは兵藤。期待を一身に背負った兵藤から放たれたボールは、美しい弧を描いてそのままゴールへ。キーパーは一歩も動けず。喜びに沸くベンチに走り寄る兵藤。追加点の興奮が冷めやらぬまま試合は終了し、2―1で見事早稲田が勝利を掴んだ。

  劇的な勝利で全国への切符を手にした早稲田。本選は関西で7月2日から行われる。昨年は準優勝だった早稲田が狙うはもはや優勝しかない。その前に、6月20日には高麗大学との定期戦、そして29日には国立競技場での伝統の早慶戦が控えている。ぜひ多くの人達に会場まで足を運んでもらい、選手達にエールを届けてほしいと思う。みんなの声援が勝利をぐっと引き寄せる力になるに違いない。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT、PHOTO=五十嵐文子)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる