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第57回早慶サッカー定期戦
早稲田大学×慶應大学
6月29日(木)
国立競技場
得点者(早大) 松橋(1)、兵藤(2)、鈴木(1)、島村(1)
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6月29日、国立競技場に於いて伝統を誇る早慶サッカー定期戦が行なわれた。日本発のナイター設備を利用したことで知られる早慶サッカーも今年で57回目を数える。カクテル光線眩しいピッチの上を選手たちは縦横無尽に駆け回った。
試合開始直後の2分、先に決定機を作ったのは早稲田。兵藤慎剛(スポ3)の鋭いフリーキックのこぼれ球を松本怜(スポ1)がミドルシュート、渡邊千真(スポ2)に当たってあわやゴールかというシーンを見せる。一方の慶應は中盤のプレスを厚くし基点となる渡邊、山本脩斗(スポ3)を徹底的にマーク。さらには速攻からチャンスを作るなど個々の能力では引けを取る慶應ではあったがイメージどおりの試合を展開。しかし、26分、松本が右サイドの強引な突破から松橋優(スポ4)へ決定的なパスを出す。シュートを放った松橋であったがわずかにゴール右へとはずしてしまう。攻撃のリズムを掴んだ早稲田は32分、待望の先制点をあげる。相手コーナーキックのボールを素早く奪うと右サイドに張った山本へとパス。山本は中央に押し上げてきた中島健太(社学3)に絶妙なタイミングのスルーパスを通すと中島がこれを左に流し松橋がシュート。今度は松橋が落ち着いてゴール右隅へ蹴り込んだ。その後も松本がスピード感溢れる突破と制度の高いクロスから幾度もチャンスを演出するも追加点を奪うことができず前半を終了した。
後半に入ると、山本に代え鈴木修人(スポ3)を投入しさらなる追加点を狙う。トップ下へポジションを移した兵藤は球回しを円滑にしていく。すると56分、左サイドへと開いた松橋がパスを受けるとタイミングよくクロスをあげる。そのボールに鋭く反応した兵藤は右足で流し込み追加点をあげる。さらには59分にもサイドへ流れた松橋が中へと切り込んで鈴木へ決定的なパス。これを鈴木が冷静に決め3点目。その後も島村毅(スポ3)を投入し慶應を潰しにかかる。73分には兵藤のゴール右隅をわずかにかすめるフリーキックなど早稲田の猛攻は止まらない。すると途中交代の島村が見事ベンチの期待に応える。81分に右サイドを駆け上がった首藤豪(スポ3)が正確なクロスをあげるとそれを塗師亮(スポ2)が中へ折り返し、島村が押し込んだ。そのわずか1分後にも島村のスルーパスから兵藤がきっちり決め5−0。その後も惜しいチャンスを何度も作ったがこのまま試合終了のホイッスル。
史上稀に見る早稲田の圧勝劇で早慶戦に幕を閉じた。序盤は中盤への激しいプレスからなかなかチャンスを作れなかったが、ワイドに開いた松本がスピードとキレのあるドリブル突破から攻撃に新たなリズムを加えた。さらには前線を献身的に動き回った松橋が1得点2アシストなどいくつもの得点機に絡むなど大舞台での強さを見せ、前年に続き2年連続でのMVPを獲得。試合後の大榎監督(S63教卒)も「松橋がよく頑張ってくれた。(就任)3年目にして初めての快勝」と喜びの表情を浮かべた。7月2日からは総理大臣杯本選が行われる。気持ちを切り替え今年のア式蹴球部は日本一を奪いにいく。
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