総理大臣杯での敗戦の傷が癒えぬまま天皇杯予選へと突入。学生系の部で初戦の相手はFC東京U−18。早稲田はユースチームを相手にまずは幸先のいい1勝を狙いにいく。
前半開始早々の2分、早稲田ははやくも得点シーンを迎える。DFラインから前線へ一気にロングボールを放り込むと、これを首藤豪(スポ3)がヘディングで折りかえす。そのままゴール前で待つ渡邊千真(スポ2)がキーパーの位置をよく見てゴール左隅に流し込んだ。ユースチームを相手にしてこのまま大量得点を奪うかのように思えたが、相手の守備が徐々に機能すると決定的な場面をつくることができない。しかし、この状況を個の力が打開していく。35分、41分と前線でパスを受けた兵藤慎剛(スポ3)が華麗なテクニックで相手をかわしてシュート。両方ともにシュートが枠をとらえることはなかったが、攻撃のイメージをつくって前半を折り返した。
中川裕平(社学1)に代えて鈴木修人(スポ3)を投入した後半。47分、その鈴木が中央でボールを受けると強烈なミドルシュート。惜しくもキーパーの好セーブに阻まれてしまうも、その後も渡邊、島村毅(スポ3)といったフォワード陣が前線で惜しい場面をつくる。ここぞとばかりに猛攻を仕掛ける早稲田であったが、なかなか得点を決めることができない。しかし、81分、ついに追加点を奪う。相手がフリーキックのチャンスに人数をかけてきたところに速攻を仕掛け、すぐさまボールを前線で待つ中島へ。中島が絶妙なタイミングのスルーパスを供給すると、これを受けた首藤が完全に抜け出し確実にゴール右隅へ流し込んだ。終了間際の90分にも兵藤のコーナーキックを途中出場の反町一輝(スポ1)が駄目押し点となる3点目を決め試合終了。
試合を通じて能力の高さで圧倒した早稲田はほとんどの時間帯で試合を支配した。これはボランチとして能力の高さを見せた塗師亮(スポ2)や後半から出場した鈴木の活躍が大きいだろう。直接得点に絡むシーンはなかったものの、引いてきた相手に対し冷静にボールを捌き攻撃を形づくった。次の試合は前期リーグで惜しくも敗れてしまった法政大。前期リーグでひとまわり大きくなった早稲田は必ずしやリベンジを果たしてくれるだろう。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
関連記事
2006年度早大ア式蹴球部メンバー表
|