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7月17日、早大東伏見グラウンドで天皇杯都予選学生系Bブロック決勝が行われた。今大会1回戦は格下のFC東京U-18に苦しみながらも何とか勝利を手にし、向かえる相手は、強豪・法政大。前期リーグは4位に終わり、順位では上回ったものの（早大は3位）、開幕戦の直接対決では1−3と完敗しており、今シーズンの成長を計る上では絶好の対戦相手である。天皇杯出場は、大榎監督も熱望しており、楽しみな一戦となった。
早大のシステムは、3-4-1-2。松橋優（スポ4）、松本怜（スポ1）が復帰した。序盤、法大が積極的に攻める。4分、パス交換から右へ展開すると、9番がダイレクトで強烈なシュートを放つ。伊藤拓真（スポ2）が何とか弾き、こぼれたボールを再び9番が狙うがミートできず、ピンチを逃れる。一方、早稲田は渡邉千真（スポ2）ら前線が法大CBに押さえ込まれ、タメを作れず攻める事ができない。守備も法大MFの素早い動きに翻弄され、ピンチを向かえた。しかし、19分前線でボールをカットした渡邉が中へ切れ込み、シュートフェイントでDFをかわすと、強烈なシュート。バーに嫌われ、絶好機を逃す。チャンスの後にはピンチあり。23分再び右サイドを崩されクロスをあげられると、中でポジションを確保していた10番が確実に落とし、走りこんだ6番がゴール右隅へ決め、先制点を許す。ここから早大は目を覚まし、攻撃を仕掛ける。28分に兵藤慎剛（スポ3）が直接FKを狙うが、セーブにあう。31分には松橋が左からきれこみシュートを狙うが、GK正面へ。そしてこの姿勢が実り、31分松本が右サイドを突破、グラウンダーでクロスをあげると、渡邉がスライディングで流し込み、同点とした。しかし、直後32分法大は右サイドを突破し、クロスからダイビングヘッドであわせ、バー直撃。ひやりとさせられるも、ここからは運動量の落ちた法大に対し、早稲田ペースへ。35分には、松本が30mをドリブルで突破し、ラストパス。受けた渡邉がGKのタイミングを外し狙うが、ゴール左へ。37分またも渡邉がキープからDFを弾き飛ばして兵藤へつなぎ、シュートを打つもゴール右へ。その後早稲田はボール支配し形を作るが、大事にしすぎたためシュートまで持ち込めず、このまま終了。まずまずの展開だが、追加点を奪っておきたかったところか。
後半に入っても、早稲田ペース。中盤の支配権を奪い、水を得た魚のように決定機を作り出していく。49分、塗師亮（スポ2）の前線へのフィードを、兵藤が頭で折り返すと、それに渡邉が飛び込むが、GKが何とか触って防ぐ。52分には中盤からダイレクトで繋ぎ、鈴木修人（スポ3）がシュートを狙うもGKがまたもセーブ。追加点が入るのも時間の問題かに思われたが、法政も55分大きな展開から9番が1対1を突破し、シュートを撃つ。伊藤が触ったボールはまたしてもバーを直撃。決定機を作り、簡単には勝てない相手である事を再認させられた。その後も、ピンチを向かえ、ついに58分CKから18番に決められ、追加点を許す。さらに、65分またもCKから、それたボールを押し込まれ、決定的な3点目を奪われたかに思われたが、ファールの判定で救われる。しかし、もはや法大を防ぐ力は残されていなかった。69分、カウンターから数的不利な状況に陥り、相手FWにペナルティエリア内でキープされ繋がれると、またしてもパスを受けた6番に冷静にコースをつかれ、3点目を奪われてしまった。その後、早大はボールを支配するが、守りを固めた法大に成す術なく試合はこのまま終了。1-3で敗れ、昨年に続き天皇杯出場を逃した。
またしても完敗であった。前回の対戦と同じく、ペースを掴んだ時間帯に追加点を上げられなかったのが全てだろう。また、セットプレーでの守備力にも課題が見えた。法大は勝負所での思い切りが素晴らしく、チャンスと見るや積極的に前線に上がり、人数をかけて追加点を奪った。一方早稲田は、攻撃は前線の数人に頼るケースが多く、また追加点を奪われてからも意図が見えないプレーに終始した。選手個人の力は全く遜色ない。しかし、チームとしての力はやはりまだ法大に分がある。天皇杯出場を逃したため、後期リーグ開幕まで時間はある。是非、それまでにチーム力を高め、後期では法大にリベンジを果たしてもらいたい。
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