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2006/9/3 [ア式蹴球部]

関東大学リーグ第12節、筑波大と2−2で勝ち点を分けあう。

 
 
早大
2
2-0
2
筑波大
0-2

第80回関東大学サッカーリーグ戦
第12節
早稲田大学×筑波大学
9月3日(日)
西が丘サッカー場

得点者(早大) 兵藤2

 夏の甲子園、早実の優勝で沸いた8月も終わりを告げ、秋の訪れを待つばかりとなった9月に入り、後期リーグが開幕した関東大学サッカーリーグ戦。我らがア式蹴球部は9月3日、西が丘サッカー場にて筑波大学との試合に臨んだ。前期を終えて3位の早稲田ではあるが、上位2チームとの勝ち点差はやや開いており、優勝争いを考えるとこれ以上は引き離されたくない。一方の筑波大は予想に反して10位と低迷している。しかしながら名門・筑波をあなどってはいけない。その実力は確かなものがある。この試合、勝利を掴むのは早稲田か、筑波か。

 前半、早い段階でプレスをかけ、両サイドを効果的に使って厚みのある攻撃を仕掛けていく早稲田は、立ち上がりからゲームを支配する。前半開始から5分、松本怜(スポ1)がファールを受けフリーキックを得ると、鈴木修人(スポ3)の蹴ったボールに渡邉千真(スポ2)が頭で合わせゴールを狙う。6分には塗師亮(スポ2)がシュートを放つも相手キーパーが右足1本でセーブ。その後も攻め続けながら得点までには至らなかった早稲田に、待望のゴールが生まれたのは31分。高い位置で相手のボールをカットした渡邉が、フリーで中央に走りこんできた兵藤慎剛(スポ3)にパスを出すと、兵藤は相手DFに寄せられながらも冷静にシュートし、ゴールネットを揺らした。42分には松本の絶妙なクロスボールをペナルティエリア内にいた松橋優(スポ4)がこれまた絶妙なトラップでキープし、相手DFは堪らず松橋にファール。早稲田はPKを獲得する。これを先ほど先制点を入れた兵藤が確実に決め、2点リードして前半を終えた。

 サッカーは2点差のときに危険が生まれると言われることがしばしばあるが、後半の早稲田はまさにそのジンクスを体現してしまうことになる。後半開始早々から相手にコーナーキックを与え、ヘディングシュートでゴールを狙われる。これは伊藤拓真(スポ2)がパンチングで防いだが、危ない場面であった。立ち上がりから攻撃の姿勢をみせる筑波大は、50分に麻生耕平の左足での強烈なシュートにより1点を返す。ゴールまでの距離をものともしない見事なシュートに、一瞬の沈黙の後、会場は騒然。1点差に追い上げられた早稲田は57分、兵藤→松橋→中島健太(社3)→鈴木とパスをつなぎ、最後は松橋がループ気味のシュートを放つもボールはポスト上へ。次第にちょっとしたミスが増えるようになった早稲田、一方の筑波は主導権を握り早稲田のゴールを脅かす。後半の30分が過ぎると、二度の大きな危機が早稲田を襲う。32分、左サイドで粘られ筑波にコーナーキックを与えると、一度はクリアしたボールを再びヘディングで押し込まれてしまう。これはゴールポスト内にいた途中出場の首藤豪(スポ3)が防ぐことに成功。しかし40分、先ほどスーパーゴールを決めた麻生に再びゴールを許してしまう。残り5分のところで追いつかれてしまった早稲田。勝利のために、最後の力を振絞ってゴールを目指す。ロスタイムには、途中出場の島村毅(スポ3)のパスに、こちらも途中出場の前田亮(教3)が反応してゴール前に抜け出しキーパーと一対一に。勝ち越しゴールかと思われたが、キーパーがナイスキャッチ。最後にして最大のチャンスを逃し、試合は2対2の痛み分けとなった。

 前期終了後のインタビューで、「得点は取れているから、点を取られないという守備の意識を全員が持つことの方が大事」と語っていた大榎監督。しかし後期開幕戦のこの日のゲームも、先制しながら守りきることが出来ないという前期同様のパターンに陥ってしまった。この悪い癖を次節までにいかに修正することが出来るか。チームの守備面での立て直しに期待したい。次節は9月10日、フクダ電子アリーナにて順天堂との戦いとなる。後期リーグは始まったばかり。まだ下を向く必要はない。次節での勝利を願っている。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=五十嵐文子、PHOTO=飯田隼人)
 


 
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