12月22日駒沢体育館で行われた、内閣総理大臣杯全日本大学レスリング選手権大会2日目、84kg級伊藤拓也(スポ3)と120kg級浅見哲郎(スポ2)が共に準優勝した。
予備選、1回戦を相手に大きくポイント差を付け勝ち上がった84kg級の伊藤。準々決勝でも第1ピリオドはクリンチまで持ち込まれたが、第2ピリオドは5−0とポイント差をつけ、結果2−0で勝利。また国士舘大の鶴巻宰との対戦となった準決勝でも、互いに様子を見合う展開の中、相手の隙を見て足を取り場外へと出すなど、きっちりとポイントを奪い、ここまで1ピリオドも落とすことなく、決勝へと駒を進めた。そして迎えた決勝戦の相手は拓殖大の磯川孝生。磯川は同大会をこれまで2連覇、更に8月に行われたインカレでも優勝している、84kg級の学生王者。第1ピリオド序盤から積極的な攻めを見せる磯川に対して、伊藤も果敢にタックルするが、逆にタックルを受け止められバックを取られてしまう。足を固められた後もなんとか耐え、それ以上の攻撃は許さなかったものの、その後も同じようにバックを取られ結局0−2で第1ピリオドを終える。そして第2ピリオド、開始40秒で磯川に一本背負いを決められ一気に3点を奪われてしまい、その後なんとか点を取りかえそうと粘る伊藤であったが、相手の固い守りに阻まれ、結局このピリオドも落とし、準優勝となってしまった。
120kg級の浅見も、1回戦、準々決勝を勝ち上がり、準決勝は徳山大の山口恭平との対戦。第1ピリオドではタックルが決まり2−0、また第2ピリオドでも3−0と相手のポイントを許すことなく、決勝へと進んだ。決勝の相手は、昨年度の全日本選手権で高校生ながら準優勝を果たした専修大の1年生荒木田進謙。第1ピリオドはお互い決定機を作れないまま試合が進んでいったが、残り10秒の所で浅見が相手の片足をとり、そのまま場外へ。1−0で第1ピリオドをとり、優勝へと王手をかけた。そして第2ピリオドも浅見は積極的にタックルを狙い、1分35秒の所で、再びタックルから相手の足を取り場外へ出し、先制。このまま優勝かと思われたが、試合が再開された瞬間猛然と飛び掛ってきた相手に倒され、そのままフォール。隙を見せてしまったのだろうか、残り6秒で優勝を奪い取られてしまった。
二人とも、準決勝まで良い戦いを見せていただけに、準優勝という結果が非常に悔やまれる。しかし前日66kg級で優勝した佐藤に合わせ、この二人の活躍もあり、早稲田は大学別対抗で総合4位に。前年度の6位より、得点も伸び、チームとしての成長も見せた大会となった。
関連サイト
レスリング部公式サイト
日本レスリング協会公式サイト
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