1月10日、国立西が丘サッカー場にて全日本大学サッカー選手権大会準決勝が行われた。予選リーグの勢いそのままに、前回の準々決勝も立命館大に快勝した早稲田。迎えた準決勝の相手は、今年度関東リーグ初制覇を達成した強豪流通経済大。しかしリーグ戦での戦績は1勝1敗であり、更に怪我明けの山本脩斗(スポ3)もスタメンに復帰。勝機も十分にある。決勝の舞台へ向け、激しい戦いが予想された。
快晴の空の下、試合開始。開始直後は早稲田の連携ミスが目立ち、流経大のペースに。5分には金守貴紀(社学3)の最終ラインでのパスミスから、流経大・船山にシュートを打たれたがなんとか枠の上であった。危ない時間帯を守りきると、15分には松橋優(スポ4)、鈴木修人(スポ3)の連携から渡邊千真(スポ2)がシュートを狙うも、バーに弾かれてしまう。20分にも塗師亮(スポ2)、山本、兵藤慎剛(スポ3)の華麗なボール回しから最後は鈴木がゴールを狙うが、GKのナイスセーブに阻まれてしまう。早稲田本来のパス回しが機能し、チャンスが生まれたのだ。 その後は再び関東リーグ王者の猛攻を受けるも、ディフェンス陣の固い守りで先制を許さない。逆に37分には左サイドから兵藤の上げたクロスに渡邊が頭で合わせ、決定的なチャンスとなったが、またもやバーに弾かれてしまった。お互い決定機が何度もあったが、結局前半はスコアレスで終了した。
後半開始直後も早稲田のファールから2度も流経大にFKを与えてしまい、ヒヤヒヤさせられる立ち上がりとなったが、7分には右サイドの松本怜(スポ1)が上げた絶妙のセンタリングに松橋が頭で合わせる。しかし惜しくもバーに直撃。そして早稲田はその後もサイドを使った攻撃を展開し、とうとう先制点が生まれる。両サイドから松本、渡邊が何度もクロスを上げる中、こぼれ球を兵藤が必死に奪い、鈴木へ。左足を振り抜いたシュートは見事ゴール。後半開始11分の事であった。そして22分には再びチャンスが。ゴール前で倒された兵藤がFKを獲得。自ら蹴ったボールはGKに弾かれるも、そこに詰めていた山口貴弘(スポ4)がこぼれ球を押し込み2点目を決めた。 その後猛追を見せる流経大をなんとか止めようとする早稲田であったが、35分、山口がPA内で相手選手を倒してしまいPKに。しかしこれをGK・伊藤拓真(スポ2)が阻止。その後も流経大・難波の決定的シュートを伊藤が弾き返し、決して得点を許さない。更にロスタイム、粘り続ける流経大の攻撃を、伊藤自身がファールで止めてしまい、再びPKになるも、またもやファインセーブ。守護神・伊藤の活躍により、2−0で試合は終了。早稲田は10年ぶりのインカレ決勝へと駒を進めた。
関東リーグ王者相手に、パス回し、サイド攻撃といった自分達らしいサッカーで終始攻めの姿勢を見せ続けた早稲田。快勝していても、必ず失点をしてしまうのがインカレに入ってからの早稲田のパターンであったが、今回は2度もPKを止めたGK・伊藤、また堅実な守備陣の活躍で無失点のまま試合を終える事ができた。いよいよ次は決勝。舞台は国立、迎え撃つはインカレ3連覇を目指す駒澤大だ。この勢いで是非とも日本一へ。14日は国立のピッチで早稲田の選手達の笑顔が見られる事を楽しみにしている。
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早大ア式蹴球部公式サイト
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