4月21日、強風吹き荒れる市原臨海競技場にて、第5節早稲田大学対順天堂大学の試合が行われた。開幕から三連勝していた早稲田だが、前節の法政大学戦では今シーズン初黒星を喫している。対する順天堂は、前年度のリーグ戦王者であり今年度も優勝候補である流通経済大学に引き分けるなど、粘り強い戦いを見せている。前節の負けを引きずることなく今日の試合に勝てるか否かで、今後のリーグ戦の展開に少なからず影響を与えるだろう。中二日での三連戦という厳しい日程で選手達の疲労が心配されるが、ここは何としても勝ち点3を奪ってほしいところである。
雨の中での前節に引き続き今節は強風と天候に恵まれない中、前半を風上で戦う早稲田は怪我で戦線を離れていた主将の兵藤慎剛(スポ4)がスタメンに復帰した。立ち上がりからサイドを使ってパスを繋ごうとするも相手のプレスからカットされたり、あるいは風の影響だろうか、自らのミスで途中でボールを失ってしまいなかなかリズムを掴めない早稲田。試合開始から10分経ったところで松本征也(スポ3)がシュートを打つも枠を捉えることは出来ず。20分過ぎには山本脩斗(スポ4)が中央でボールを持つとヒールで鈴木修人(スポ4)へ渡し、鈴木はロングシュートを放つもゴールには至らず。
それでも次第にパスが回るようになり、順天堂のゴールへと迫る早稲田に待望の先制点が生まれたのは36分。渡邉千真(スポ3)からパスを受けた山本が右サイドからキーパーとDFの間にクロスを入れると、兵藤が相手DFと競り合いながらこれに合わせ、ゴールネットを揺らした。さらに前半終了間際、コーナーキックのこぼれ球を首藤豪(スポ4)がシュートすると、選手に当たって変化したボールは相手キーパーの伸ばした手に触れられることなくゴールへと吸い込まれ、2点差をつけて折り返すことに。
後半、点を奪いに前へ出てくるかと思いきや尚も引く順天堂に対し、パスを回しながら組み立てる早稲田は15分、鈴木が右サイドの裏のスペースをつくと兵藤がこれに反応し、最後は山本がペナルティーエリア外からシュート。しかしこれはゴールならず。順天堂も攻撃を仕掛けるが、キーパーの伊藤拓真(スポ3)とDF陣がこれを防ぎ、決定的なチャンスは作らせない。両者ともややメリハリに欠ける状況の中、早稲田は幸田一亮(スポ1)と松本怜(スポ2) を投入する。83分にはFKの流れから山本と幸田が左サイドでパスをつなぎ、最後は中央の鈴木がシュートするも枠を外れる。40分が過ぎたところで早稲田は三人目の交代。先制点を決めた兵藤に代わって中野大輔(スポ2)が初出場を果たした。後半はこのまま両者ともにゴールを決めることなく2―0で試合終了。早稲田が勝利を収めた。
前節の敗戦にハードな日程。気持ちの面でも体力的にも厳しい試合であっただろう今節。それでも選手達は2得点に失点0と結果を残してくれた。今日のこの勝利は必ずや自信につながるはずだ。次節は4月28日、西が丘にて1部昇格を果たした青山学院大学との対戦が控えている。まだまだ続くリーグ戦、今後も厳しい状況に挑むことがあるだろう。これからも一試合一試合常に強い気持ちで、恐れずに挑戦し、勝利を目指していってほしい。
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早大ア式蹴球部公式サイト
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