4月28日、関東大学サッカーリーグ戦第6節。西が丘サッカー場で早稲田が対戦したのは、5年ぶりに1部復帰を果たした青山学院大学だ。ここまで早稲田は4勝1敗で勝ち点12。対する青山学院大学は、前節の中央大学戦で今シーズン初勝利を挙げている。
前半立ち上がりから積極的にチャンスを作っていく早稲田。鈴木修人(スポ4)はボールを左右に散らし、首藤豪(スポ4)は右サイドをよく動いてゴール前にクロスを上げていく。試合の流れは早稲田であったが、肝心の得点までは結びつけられずにいたところ、25分、カウンターで前線へパスが通った青山学院は、主将の田坂祐介(4年)が右サイドでペナルティーエリア内をドリブルし、シュート。これはGK伊藤拓真(スポ3)が反応しコーナーキックへ逃れるも、クリア出来ずに中村祐人(3年)に得点を許し、早稲田の攻撃に耐えながらチャンスを逃さなかった青山学院が先制する。
同点に追いつきたい早稲田は30分、逆サイドからのクロスを兵藤慎剛(スポ4)がヘディングで丁寧に折り返し、ゴール前に上がってきていた金守貴紀(社学4)がフリーで落ち着いてヘディングシュート。同点に追いつくことに成功する。
しかしそのわずか2分後、田坂に得点を許し再びリードされる展開に。早稲田は37分、兵藤に代わって松本怜(スポ2)を投入すると、松本は右サイドを俊足で駆け上がり、ゴールラインぎりぎりでクロスを上げ、山本がヘディングでゴールを狙うも得点には至らず。対する青山学院はプレッシャーをかけて早稲田からボールを奪うと、一気にカウンターで攻め込んでくる。結局前半は1−2でリードを許したまま折り返すことに。
後半開始早々、ゴールネットが揺れる。得点者は青山学院の中村祐人。中村はこの日2得点の活躍で、昨年度関東リーグ2部得点王の実力を証明してみせた。与えてはいけない追加点を許してしまった早稲田は2点を追うことに。昨年の早稲田はこのままズルズルと崩れてしまうことがあったが、この日の試合では第4節の法政戦で奪った1点のように成長した姿を見せてくれることになる。
まずは60分、徐々にペースを手繰り寄せていった早稲田は中盤で松本征也(スポ3)がボールを持ちスペースへパスを供給すると、これに反応していた山本に渡り、抜け出した山本はキーパーとの1対1を冷静にかわしてシュート。試合を2−3とし、反撃の狼煙を上げる。
また、後半開始から24分が経ったところで早稲田は中島健太(社学4)に代えて反町一輝(スポ2)を投入。今シーズン初登場の反町は昨年も出場の機会を与えられればしっかりとシュートを決めて結果を残してきただけに、今日の試合でも期待がかかる。さらに80分にも前田亮(教4)をピッチへと送り出し、ゴールを奪いにいく早稲田。後半の35分過ぎには反町が良い位置でファールを受けフリーキックのチャンスを演出してみせる。そして迎えた82分、ついに同点弾が飛び出した。決めたのはエース・渡邉千真(スポ3)。冷静にゴールへと流し込んで3−3。試合を振り出しに戻した。2点差を追いつかれた形の青山学院は、試合終了間際にフリーキックからヘディングシュートで勝ち越しを狙うもオフサイド。一方の早稲田もあと1点を奪うことが出来ず、逆転勝利には届かなかった。
しっかりと勝利を収めたいところであったが、2部から昇格してきた青山学院大学に対し3−3のドロー。勝ち点を1ずつ分け合う試合となった。3失点という数字からも見て取れる様に、次節までに守備面で修正の必要があるだろう。それでも、一時は2点差まで開いた状況を挽回して同点に追いつけたことは評価できる。まずは負けないこと、諦めないこと、そしてゴールを目指すこと。その意志と姿勢を、シーズンを通じて貫くことが出来れば、必ず結果はついてくる。次節は5月3日、多摩市立陸上競技場にて筑波大学との対戦だ。ぜひとも完封勝利を期待したい。
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早大ア式蹴球部公式サイト
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