5月12日、トラックシーズン最初の大一番である関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が、国立競技場で始まった。
強い日差しが降り注いだ大会初日の12日。男子5000mの決勝が行われ、先日カーディナル招待(アメリカ)で、10000m日本学生最高となる27分45秒59をマークした竹澤健介(スポ3)も出場した。レースは非常にゆっくりとしたペースで進み、竹澤は集団の中で他の選手の様子を窺いながらの走り。東海大の伊達が仕掛け4000m手前で集団は崩れたが、結局ラスト1周まで勝負はもつれ、ラストスパートで中央大・上野、順大・松岡に競り勝てなかった竹澤は14分01秒59で3位となった。
またこの日には4×100mリレーの予選も行われた。小原―江里口―木村―木原というオーダーの男子はバトンパスもスムーズにいき、2着。海寳―津留―三上―岩佐のオーダーの女子は、1、2走の間で少々バトンパスでのロスがあったもののその後巻き返し、男子と同じく2着でフィニッシュ。男女共に18日に行われる決勝へ、駒を進めた。
大会2日目の13日は空に雲がかかり、前日より幾分過ごしやすい天候。午前中に男子ハーフマラソン決勝が行われ、本多浩隆(スポ4)が3位入賞した。このレースは山梨学院大のモグスがハイペースで1位を独走していたが、本多は「集団についていたら周りの選手が落ちていった。」とレース後語るように、第2集団の中で終始落ち着いた走り。競技場内に戻ってきてからの残り400mにも伸びがあり、競り合っていた他の選手に負けないラストスパートを見せた。
また男子800mの決勝には、前日の予選を勝ち抜いた下平芳弘(スポ4)と山口哲平(スポ3)が出場。最初の400mはややゆっくりとしたペースで集団のまま通過したが、その後下平がじわじわとペースを上げていく。昨年大会新の記録で優勝している下平は今年も優勝が期待されていたが、ラスト100mで一騎打ちとなった日体大・口野に一歩及ばず、悔しい2位となった。
その他2日目は、男子200m決勝で栗崎浩介(スポ1)が4位、女子400mハードルで津留加奈(スポ2)が6位、山本望(スポ1)が7位と、1年生の活躍も見られた。この関東インカレは18、19日へと続き、100m、400m、10000mなどの種目で、選手たちの熱走が繰り広げられる。残り2日、よりたくさんのエンジのユニフォームが表彰台の上で輝く事に期待したい。
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