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2007/7/26 [ア式蹴球部]

「閉塞感からの脱出」 高麗大学校定期戦、1-1で引き分ける

 
 
早大
1
1-1
1
高麗
0-0

第45回早稲田大学・高麗大学校定期戦
早稲田大学×高麗大学校
7月26日(木)
国立競技場

 7月26日、国立競技場にて第45回早稲田大学・高麗大学校定期戦が行われた。FC東京vsFCソウルの前座試合として行われたこの一戦。早稲田は、先日行われた天皇杯予選では、1回戦で三菱養和SCユースに2-0で勝利したものの、2回戦では相性の悪い法政大に0-2で敗戦。出場権を逃してしまった。この試合がオフ前最後の公式戦。昨年は4-0で圧勝しており、春シーズンをいい形で終えたいところである。

  早稲田のシステムは4-2-2-2。序盤、早稲田は高麗大の高い身体能力に屈し、試合の主導権を奪われる。早々4分に、ロングボールからGKの浅いクリアを拾われ、ミドルシュートを浴びるもゴール左へ外れる。その後も、1vs1での強引な突破に苦戦し、防戦一方の展開となる。そして迎えた16分、クロスからペナルティエリア内で混戦となると、鈴木修人(スポ4)の判断ミスからボールを奪われ、たまらずひっかけてPKを与えてしまう。それをイ・ヨンレに難なく決められ、先制点を許す。降雨によるスリッピーなピッチの影響で、早稲田は本来のパスサッカーをなかなか展開する事ができない。それでも27分、左サイドからの連携で突破を図り、こぼれたボールを鈴木がミドルシュートで狙うも、ミートせず。32分には右サイドでのパス交換から、この日スタメンに入った中川翔平(スポ2)が抜け出しクロスを挙げると、中央で待っていた兵藤慎剛がトラップそしてシュートを放つもゴール左へ外れる。早稲田は兵藤、中川の両サイドのスピードを活かし、パス交換から試合の流れを掴んでいく。そして37分、コーナーキックからのハイボールを鈴木が折り返すと、ゴール前で渡邊千真(スポ3)がしっかりとボールをおさめ、振り返りざまに素早いシュート。同点ゴールを決める。そして、その後も攻撃を続けたものの追加点を挙げるには至らず、同点のまま前半を終了した。

 後半も早稲田がペースを握る展開に。この日光っていたのは中川翔平。49分に惜しくもオフサイドになってしまったゴールを始め、豊富な運動量とスピードで攻撃に絡み、相手守備陣を錯乱。58分にパス交換からドリブルで突破し、狙いすましたループシュートを狙うもゴール左へ。63分には塗師亮(スポ3)が中盤で奪ったボールを、右サイドで受け取ると、そのままドリブルで駆け上がりマイナスのクロス。駆け上がった塗師がダイレクトで狙う。ボールはゴール右へ外れたものの、これまでの試合で見られなかったような攻撃の形を創った。37分には兵藤が左サイドを突破、中央へ折り返すと鈴木が強烈なミドルを狙うもキーパー正面に。38分には共に途中出場の松本怜(スポ2)のクロスを、首藤豪(スポ4)がスライディングで合わせるもポスト直撃。圧倒的にゲームを支配し、決定機を迎えるもなかなか得点に結びつける事ができない。その後も、首藤の突破からチャンスを迎えるも、得点には至らず試合はこのまま終了。同点で定期戦を終えた。

 前半、相手の圧力に苦しんだものの、持ち直した前半の中盤以降は、試合を支配し続けた。サイドを攻略し、最前線そして二列目の選手がゴールを狙う展開で、いくつもの決定機を創り出すなど、充実したゲーム内容となった。キーポイントはポジションチェンジ。前述の中川の、両サイドや最前線に顔を出す激しい動きによって、本人がボールを受けるだけでなく、山本脩斗(スポ4)、渡邊、そして兵藤などと連動することによって、マークが散乱し、それぞれがいい形でボールを受けられる状態を創り出した。先日の法政戦を始め、基準点の渡邊が徹底マークにあい、攻撃の形が創れない試合が続いた中で、この日のような試合をできたのは、今後に繋がるだろう。オフを挟み、しばらく公式戦はないが、関東リーグ再開までにチームの熟成度の更なる向上に期待したい。

 

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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