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関東大学対抗戦
早稲田大学vs関東学院大学
9月8日(土)秩父宮ラグビー場
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9月8日、秩父宮ラグビー場にて、関東大学対抗戦緒戦、対成蹊大学戦が行われた。遂に開幕を迎えたシーズン。夏季の関東学院戦では、春の対戦とは一転苦戦を強いられ(19-10で辛勝)、荒ぶる奪還に向け予断を許さない状況であることを再認識する結果となった。その影響もあったのか、今期昇格してきたばかりの成蹊大相手にも関わらず、両WTBと怪我の覚来弦(スポ4)を除くほぼベストの布陣をぶつけてきた。例年とは異なるナイター開催に、選手たちは照明に負けない輝きを放てるか。
前半開始直後から、早稲田は鬼気迫る勢いで成蹊陣内に攻め込んでいく。SO山中亮平(スポ1)のゲームメイクから、次々とチャレンジ。徐々に陣地を前進させていく。早くも2分、早稲田はモールから楽々押し込み先制トライを上げる。関東学院戦で苦しんだFW陣の意地が感じられるシーズン初得点となった。その後もCTB田邉秀樹(スポ2)、WTB大島佐利(スポ2)そしてFB五郎丸歩(スポ4)が次々とトライを上げ、30分経過時点で42-0までスコアを伸ばす。圧巻は32分、五郎丸がハーフウェイライン手前でボールを受け取ると、そこから3人をかわし40mを超えるランで余裕のトライ。格の違いを見せ付ける。また、五郎丸は素晴らしい集中力でコンバージョンも確実に決め、61-0という圧倒的な点差をつけて前半を折り返す。
後半に入り、エンジンが入ったのはこの試合FLに入った豊田将万(スポ3)。4分に鮮やかなステップで3人をかわしトライを決めると、16分にはスクラムを押し込み、22分には100kgを超えるプレーヤーとは思えない凄まじいスピードで二人をふりきりトライ。今期もこの男の活躍が早稲田の命運を握りそうだ。その後選手交代や点差から集中力を欠いたのか、イージーミスが見られるようになり、徐々にペースを落としていく。すると、一瞬の隙をつかれ、31分成蹊大が右サイドから攻め込むと、一度は止めたものの逆サイドへ展開される。そこから絶妙のキックパスが決まり、受け取った成蹊WTB増田の体は、対面にいた大島の手をかすめ、インゴールへ。成蹊ファンの歓声で、会場はこの日一番の盛り上がりを見せた。その後は途中出場のHO有田隆平(スポ3)がビッグゲインを連発して見せ場をつくり、108−5までスコアを伸ばし、試合終了。対抗戦緒戦を圧勝で飾った。
試合後の選手たちの表情は、決して晴れ晴れとしたものではなかった。31分の失点が、チームに内在する集中力の欠如という課題を現していた。圧倒的な実力差そして得点差。後半も終盤に差し掛かっており、気の緩みは致し方ない所でもある。しかし、それをも見逃してはならない課題として捉える「自己への厳しさ」に権丈組の強さがある。他にも課題として、タックルの甘さや、この日初先発を果たしたWTB中濱寛造(教育1)を生かしきれていなかったことが上げられる。しかし、シーズンはまだ始まったばかり。最初から完璧なチームなど存在しない。1戦1戦、見えてきた課題を確実に消化していく。その足取りが荒ぶるに続いているはずだ。
関連URL
早大ラグビー蹴球部公式サイト
関東ラグビーフットボール協会
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