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2007/9/17 [ア式蹴球部]

「栄光への分岐点」
関東大学リーグ15節、明治大に1-3で敗れ、首位陥落。

 
 
早大
1
0-1
3
明治
1-2

関東大学サッカーリーグ戦 第15節
早稲田大学×明治大学
10 月3日(水)
江戸川区陸上競技場

 10月3日、江戸川区陸上競技場にて関東大学リーグ第15節、対明治大学の試合が行われた。前節筑波大に圧勝し(6-0で勝利)、遂に首位にたったア式蹴球部。しかし、リーグは14節終了時点で上位5チームが勝点差4にひしめく大混戦。今節の3位・明治大との差もわずか3点しかない。首位を守るためにも、そして優勝を争う相手との直接対決という意味でも、非常に重要な一戦となった。

  前節に続き、鈴木修人(スポ4)はベンチスタート。序盤、両チームともに様子を伺うあまり、ロングボールを多用した“蹴りあい”が続く。均衡が崩れたのは7分、明治はロングボールを前線でキープすると、左サイドでのパス交換からFW橋本(3年)がエリア内に侵入。細かいタッチでゴールラインまでえぐると、折り返したボールをFW林(3年)が押し込み先制。早稲田は相手の急なペースアップに対応できなかった。その後は両チームとも形を創れず、時折ミドルや直接FKを狙うも、得点には結びつかない。早稲田は19分、ロングボールからDFの裏に抜け出した兵藤慎剛(スポ4)がGKと1vs1の局面を迎えるが、左足のシュートはキーパー正面。この決定機を生かすことができず、そのまま前半を終了する。

 後半に入り、鈴木が右サイドで出場。序盤は流れに入り込めず、逆に中盤を支配されてしまう。6分、明治は左サイドからのクロスを林が頭で合わせるもキーパー正面。7分には橋本のミドルが早稲田ゴールを襲う。2トップにいい形でボールが集まり始め、嫌な時間帯が続く。しかし18分、鈴木の右足が試合の流れを変える。ゴール前25mで得たフリーキックを、無回転シュートで狙うとGKがファンブル。山本脩斗(スポ4)がボレーで同点ゴールを挙げる。ここから鈴木を起点に中盤の支配力を回復。細かいパス交換から好機を創る本来のスタイルを見せる。追加点を奪うのも時間の問題かに思われたが、38分、明治大がハーフライン周辺でFKを得ると、橋本が40mを越えるロングシュート。ボールは壁にあたり、コーナーキック。コーナーから混戦、ボールは宙に舞う。そして落下してきたボールを橋本が左足で一閃。スーパーゴールが決まり、一気に形勢は逆転する。39分には、明治のロングボールを塗師亮(スポ3)と河野猛(社学2)が連携ミス。それを林につかれ、1-3。早々に失点してしまった。負けられない早稲田はCBの横山(スポ4)を前線に上がるも、必死なプレーが裏目に。空中戦でファウルを犯してしまい、この日2枚目の警告で退場。この瞬間、勝負は決した。

 以前から課題として挙がっていた序盤の悪さが、命取りになってしまった。1節で首位から転落してしまったが、トップに立つ法政大との勝点差は1点。前期リーグでは連勝の後の1敗から調子を落とし、連敗を喫した。首位との差は僅かだが、同じことを繰り返せば、一瞬にして優勝は叶わぬ夢となってしまうだろう。敗れた次の一戦を確実にモノにできるか、それが優勝への大きな分岐点となりそうだ。

 

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=平野峻、PHOTO=神崎風子、岡崎聡)
 


 
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