10月14日、古河サッカー場にて、第16節早稲田大学対中央大学の試合が行われた。前節の明治大学戦で黒星を喫した早稲田は15節終了時点で勝点28、首位の法政大学(勝点29)についで2位につけている。首位から5位の流経 (勝点27)までわずかに勝点2差でひしめき合っている後期リーグ戦、各チームとも優勝のためには勝点を取りこぼせない状態が続いている。今節の対戦相手である中央大学は前節終了時点で勝点18の9位。後期に入ってからは二勝二敗という戦績だが、勝利を挙げているチームが駒澤・流経と、いずれも上位陣相手に価値ある勝利を収めている。
前節の明治戦では、試合開始5分に先制を許したことで苦しい戦いを強いられた早稲田。同じ轍を踏むわけにはいかないにもかかわらず、今節またもや試合開始からわずか4分で中央大学にシュートを決められてしまう。先制された後も早稲田陣内でのプレーを許し、11分にはボールを受けた辻尾真二が思い切りふり抜いて見事なシュートを決めてみせる。立て続けに失点し序盤から苦しい展開となった早稲田は、14分にコーナーキックのこぼれ球を幸田一亮(スポ1)がロングシュート、23分にもパスカットからの中川翔平(スポ2)のクロスに首藤豪(スポ4)がヘッドで押し込むなど巻き返しを図る。そして迎えた27分、中川翔平が中央大学陣内でドリブルからシュート。これによりコーナーキックを得ると、最後は相手キーパーが選手とぶつかり倒れているところに鈴木修人(スポ4)がゴールを決めて1点を返す。さらに得点を奪いに行く早稲田は、首藤が左サイドを抜け出してキーパーと1対1の場面を生み出すなど、徐々に攻撃の形を作り出していく。しかし、次の瞬間ゴールネットを揺らしたのはまたも中央であった。34分、ロングボールで裏のスペースを狙ってくる中央の攻撃に早稲田は対処出来ず、キーパーの河野猛(社2)が中途半端なポジション取りになったところを南木享が冷静にループシュート。痛恨の追加点を与えてしまい、再び2点を追う展開に。
裏をついてくる中央の攻撃や、辻尾・南木といったスピードある選手に対応しきれない早稲田。中央の出足の速さは素晴らしく、早稲田らしさを封じられているこの状況をいかに打開することが出来るか。後半の早稲田は中川翔平に代わって島村毅(スポ4)を投入し、中央のゴールをこじ開けに行く。その島村が後半立ち上がり早々に渡邉千真(スポ3)からボールを受けるとペナルティエリア内に侵入し、クロスを入れて攻撃のチャンスを作る。その数分後にも兵藤慎剛(スポ4)や首藤がシュートを撃って中央のゴールを脅かす。56分にはゴール前で首藤・鈴木・島村・渡邉が絡んで仕掛け、コーナーキックを得るなど、逆転のために攻撃の手を緩めない。後半だけでも中央の4本に対し13本のシュートを撃った早稲田。しかしながら肝心のゴールまでは奪えないでいると、逆に大きな大きな追加点を中央に与えてしまう。58分、この日先制ゴールを決めていた石川泰樹が左サイドから早稲田の選手二人を掻い潜ってシュートを放つと、河野が手に触れるもそのままゴールネットを揺らした。1−4、状況を盛り返すにはあまりに大きな点差であった。
三点差となった後も、中島健太(社4)や前田亮(教4)を投入して攻めの姿勢を保ち続け、何度も良い位置でのフリーキックのチャンスを作るなどした早稲田。しかし、いずれのチャンスもものにすることは出来なかった。前節の明治戦同様、序盤の失点が大きく試合に影を落とした。二連敗したことで順位は4位まで沈み、勝点も首位の法政大学(32)に4点差をつけられてしまった。しかし、まだ優勝の可能性が消えてしまったわけではなく、改善はすれど悲観する必要はない。もう一度しっかりとチームを建て直し、次節の東学大戦(10月20日たつのこフィールド)では早稲田のサッカーを取り戻してほしい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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