10月28日、西が丘サッカー場にて関東大学サッカーリーグ1部第18節、対青山学院大学の試合が行われた。15節・明治大戦から続いた連敗を、前節で(対東京学芸大2-0で勝利)食いとめ、優勝戦線に踏み止まったア式蹴球部。今節の相手は10位と下位に低迷する青学大。首位・法政大との勝点差は4に広がっており、終盤に続く上位陣との対決(21節・駒沢大、最終節・法政大)を考えると、もう取りこぼしは許されない。
早稲田のシステムは4-2-2-2。右サイドを前から首藤豪(スポ4)、松本征也(教育3)がしめた。試合は序盤から動く。3分、鈴木修人(スポ4)が右サイドへ展開。首藤がダイレクトでクロスを上げると、兵藤慎剛(スポ4)がペナルティエリアでキープ。後ろの島村毅(スポ4)を経由し、再び首藤がボールを受け、左足を一閃。ボールは右ポストに当たってゴールに流れ込み、早くも先取点を挙げた。
この日の早稲田は、ロングボール中心の構成。21分に、そのロングボールを島村が後ろへ落とし、渡邉千真(スポ3)がドリブルで持ち込んで、鮮やかなミドルシュートをゴール左隅に沈め、追加点を奪った。その後も29分にFKからのロングボールで、兵藤がライン裏に走りこみ、DFと競りながら頭でコースを変えると、再び渡邉。左足のシュートはクロスバーを叩いたが、効率よくチャンスを創り出していく。
一方、青学はショートパスを中心に、10番・田坂(4年)がゲームメイク。2列目の選手の走り込みによって得点を狙う。早稲田は対応しきれず、30分、36分と立て続けにシュートに持ち込まれるが、シュートミスや伊藤拓真(スポ3)の好セーブにより事なきを得る。そしてこのまま前半を終了した。
後半、早稲田は攻撃の手を緩めず、積極的に仕掛けていく。2分、5分とシュートまで持ち込み、15分には藤森渉(教育4)からのロングボールを、島村がワントラップからボレーで狙うも、相手GKにセーブされる。18分にはFKを藤森が頭であわせるが、バーを直撃。こぼれ球を渡邉が狙うもまたもGKに防がれ、試合を決定付ける追加点を奪えない。一方守備では、中盤の支配を回復したことから、相手のパスワークを防ぎ、チャンスを創らせない。その後も、29分に鈴木の強烈なミドルシュート。32分には途中出場の山本がループ気味にゴールを狙うも、枠を捉えきれず追加点を奪えなかった。そして、37分にカウンターから向かえた最後のピンチも、何とか凌ぎきりこのまま試合終了。前節に続き、完封で勝利を飾った。
3点目を奪うことはできなかったものの、早い段階に得点を重ね、守備面に関しても危なげない試合運びを見せた。次節は前年度覇者・流通経済大。現在首位と勝点差6の5位まで順位を下げており、もう1試合も落とせない状況。死に物狂いで試合に臨んでくるはずである。強い気持ちで臨み、引導を渡す試合にしてもらいたい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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