第91回日本陸上競技選手権リレー競技大会が、10月26日から3日間に渡り、日産スタジアムで行われた。早稲田は、男女共4×100mR、4×400mRの両種目に出場した。
大会初日に行われた4×100mRの予選では、男子が小原真悟(スポ1)−木村慎太郎(スポ2)−楊井佑輝緒(スポ3)−木原博(スポ2)、女子が海寶里美(人4)−津留加奈(スポ2)−桑原千紘(スポ1)−岩佐千亜紀(スポ4)というオーダーで臨み、男女共通過を果たす。続く準決勝も同オーダーで挑んだが、女子は47秒09で組6着に終わり、惜しくも決勝進出を逃した。男子は39秒82で組1着、全体では筑波大に次ぐ2位で決勝に駒を進めた。
台風接近の影響による強い雨風の中での大会2日目。最大
の注目は、大会11連覇がかかった男子4×100mR決勝であっ
た。筑波大との一騎打ちが予想されたこの種目、ライバル
筑波大は、2年の伊丸岡に代え、100mで10秒33の自己記録を
持つ4年の品田を起用。一方の早稲田は、オーダーに変更は
なく、大荒れの天気の中レースは始まった。7レーンの早稲
田は、1走の小原が得意のコーナーリングでトップに僅差で
バトンパス。2走の木村は、9月の大会で自己新記録をマー
クするなど好調を維持しており、粘りの走りで3走・楊井へ
つなぐ。ここでインコースの筑波大が一気に差を詰め、ト
ップに躍り出る。アンカー木原が必死に先頭の筑波大・斎
藤を追うが、差は縮まらずそのままゴール。ミスもなく走
り切った早稲田だが、記録は40秒02。1位とは0.44秒差の
完敗だった。レース後の表彰式での楊井短距離主将の厳し
い表情が、選手達の心境を全て物語っていた。日本インカ
レ王者・江里口匡史(スポ1)の欠場や個々の走力差、連覇へ
の重圧など、敗因は考えられるが、今回は悪コンディショ
ンの中でも、早稲田の今季最高記録である39秒63を上回る
、39秒58というタイムを記録した相手を素直に褒めるべき
であろう。また、同日行われた4×400mRの予選では、男女
ともに終始組でトップ争いを演じ、揃って翌日の準決勝に
進出した。
台風一過の青空が広がった大会最終日、4×400mRの準決
勝に登場した早稲田は、女子が組3着、続く男子も安定した
走りで同じく組3着でゴールするが、1位の立命館大の失格
により組2着で決勝へ。そして迎えた決勝、女子は三上恵里(
スポ4)−津留−桑原−冨山和子(スポ1)のオーダー。中盤ま
で3位をキープするが、残り250m付近から都留文科大、福岡
大の追い上げにあい5位でフィニッシュ。ゴール後、4走の
冨山は悔しさのあまりしばらく立ち上がれなかった。大混
戦となった男子、小西志朗(スポ1)−原平大(スポ3)−山口
哲平(スポ3)−中村達郎(スポ1)というオーダーの早稲田は
、原が一時2位に順位を上げ見せ場を作るも最後は競り負け
、女子と同様5位に終わり、表彰台には届かなかった。
男子4×100mRの2位を筆頭に、シーズン最後の大会を非常
に悔しい結果で終えた早稲田短距離陣。今回の悔しさを胸
に冬季練習に臨み、また来季、さらなる成長を遂げた走り
を見せてほしい。
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