1月7日、江戸川区陸上競技場にて全日本大学選手権大会準々決勝、対高知大学戦が行われた。予選リーグを3戦全勝(6-1、4-1、2-1)で突破し、優勝に向け順調に突き進む早稲田。決勝トーナメント初戦の相手は高知大学。昨年のインカレ予選リーグで対戦し、6-1と大勝した相手ではあるが、油断はできない。堅守からのカウンターを得意とし、予選リーグを1勝2分と堅実なサッカーで突破しており、厳しい戦いが予想された。
試合序盤、積極的な動きでプレッシャーをかけてくる相手に対し、早稲田はなかなか自分たちのペースを掴めない。激しい主導権争いが展開される中、試合が動いたのは12分。今大会得点ランキング1位の兵藤慎剛(スポ4)からパスを受けた左サイドバックの藤森渉(教4)が、中央に低く鋭いクロスを上げる。これを渡邉千真(スポ3)がヘッドで合わせ、早稲田が先制。その後も、19分には、渡邉が相手キーパーのクリアミスからボールをキープし、チャンスを演出する一方で、3試合ぶりにスタメン復帰を果たした塗師亮(スポ3)が、攻守ともに積極的なプレーを見せるなど、早稲田は試合の流れを確実に引き寄せる。そして37分、抜群のスピードを誇る松本怜(スポ2)が右サイドを駆け抜け、ゴール前にクロスを上げると、中央の渡邉がこれをキープし左の兵藤にラストパス。そのまま兵藤が左足を振り抜き追加点。対する高知大も、豊富な運動量で度々ペナルティエリア付近まで攻め上がるが、得点を奪えず前半を終了。2-0で試合を折り返す。
迎えた後半、最初のチャンスは高知大。49分、ゴール前やや左の位置でフリーキックを得、直接ゴールを狙う。しかし、これはバーの上を通過し、事なきを得る。一方の早稲田も、得意のパス回しで、守備から流れを作ろうとする相手に対し主導権を渡さない。62分には、自陣からのロングボールを受けた首藤豪(スポ4)が、相手DF2人に囲まれながらもシュートを放つ。そして、65分、早稲田はその首藤に代え島村毅(スポ4)を投入。追加点を狙う貪欲な姿勢を見せる。その姿勢が実ったのは79分。渡邉がペナルティエリア内で倒されPKを得ると、これを自らきっちりゴール左に決め3-0。試合をほぼ決定づける。89分にも、松本怜に代わって入った松本征也(スポ3)→兵藤→途中出場の門田新平(理工4)とボールを繋ぎシュート。これは上手くミートせず得点にはならなかったが、結局そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、終始ゲームを支配した早稲田が見事3-0で勝利。準決勝進出を決めた。
2得点1アシストの渡邉を筆頭に、選手達のプレーからは今大会にかける意気込みが感じられた。自慢のパスサッカーは健在で、チーム状態は良好といえるだろう。次なる相手は、昨年のインカレ決勝で1-6と大敗を喫した因縁の相手駒澤大学(1月10日駒澤オリンピック公園総合運動場陸上競技場)。1年越しのリベンジを果たす時がついにやってきた。頂点まであと2つ。悲願のタイトル獲得へ向け、ア式蹴球部の今シーズンの戦いはまだまだ終わらない。
≪試合後の選手コメント≫
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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