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2008/5/20 [ア式蹴球部]

「見えない出口」関東リーグ第9節、法政大に1-2で敗れ4連 敗。

 
 
早大
1
0-1
2
法政大
1-1

関東大学サッカーリーグ戦
第9節
早稲田大学×法政大学
5月16日(金)
横浜市三ツ沢陸上競技場

 5月16日、横浜市三ツ沢陸上競技場にて関東大学リーグ第9 節、対法政大学戦が行われた。前節は駒澤大学に終始試合 のペースを握られ、良いところなく敗れた早稲田。現在3連 敗中と厳しい戦いが続いている。今節の相手は法政大学。 昨季はリーグ戦3位、インカレ準優勝と安定した強さを誇り 、幾度となく早稲田の「天敵」として立ちはだかってきた 法大だが、本田拓也(現・清水エスパルス)や土岐田洸平(現 ・大宮アルディージャ)ら主力が多く抜けた今季は、第8節 を終えて10位と苦しんでいる。1月のインカレ決勝以来の法 大との対戦となったこの試合、早稲田は連敗を止めること が出来たのか。

 試合は序盤から法政大のペースで進み、早稲田は守備の時 間が続く。今季初スタメンの梅沢誠司(教4)らDF陣が何と か立ち上がりの法大の攻撃を凌いでいたが、しかし19分、 左サイドを突破されクロスを上げられると、そのボールを エリア内でつながれ、最後は11番・永露に先制ゴールを決 められてしまう。1点を追う展開となるが、早稲田はこの日 も攻撃に精彩を欠く。法大に当たり負ける場面が多く、セ カンドボールを中々拾うことが出来ない上、また、ボール を奪っても連携が上手くいかずパスがつながらないため決 定機を生み出せない。そんな悪循環が続き、結局早稲田の シュートは、44分、中央の中野遼太郎(スポ2)からのパスを 受けた寺島尚彦(文構2)が放ったミドルシュート1本に終わ り、得点を奪えないまま前半を終える。

 後半から早稲田は塗師亮(スポ4)に代え松本征也(スポ4)を ピッチに送り込むが、試合はなおも法大のペース。すると49 分、法大はカウンターからのボールをゴール前で10番・山 本がキープし、後ろから上がってきた16番・堀越にラスト パス。これを堀越がゴール右に突き刺し0-2。追い込まれた 早稲田は、64分に皆川翔太(スポ2)を投入し、攻撃の活性化 を図る。その皆川は、69分、左サイドでつないだボールを 受けると、ダイレクトでミドルシュートを放つなどゴール への積極性をプレーで示す。その姿勢が実を結んだのは83 分。中盤からのFKのボールに反応した皆川がペナルティエ リア内で倒されPKを獲得する。これを皆川が自ら決めて1点 を返す。1点差となり、焦りを見せ始めた法大に対して猛攻 をかける早稲田だが、あと1点が遠く1-2で試合終了。決し て状態が良いとは言えない法大に敗れ、4連敗となってしま った。

 この試合でも先制点を奪われ、依然安定しないディフェン ス陣。要所でフィジカルの弱さを露呈し、相手にチャンス を与えてしまった。一方、PKによる1点のみに終わったオフ ェンス陣も深刻である。終盤皆川が入りやや持ち直しはし たが、とにかく攻撃の「形」が見えてこない。チームとし て、フィニッシュに至るまでの共通の青写真を選手達がそ れぞれ描けているだろうか。「ゴールへの共通意識」の確 認が、今一度必要であろう。相手に合わせる受け身なサッ カーをしていては、試合の主導権は掴めず、プレーが常に 後手後手に回ってしまう。 勝ちたい気持ちとは裏腹に、結果が出ず4連敗を喫してしま ったが、経験の浅い選手が多い今年のチームにとって、こ の連敗中の苦い経験は必ずや今後の躍進の糧となるはずだ 。次は、今節国士舘大との上位対決に勝利し、首位に立っ た流通経済大学との対戦。相手に臆することなく、強い気 持ちを胸に、思い切ったプレーで復調のきっかけをつかん でもらいたい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=岡崎聡、PHOTO=神崎風子、田辺里奈)
 


 
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