17日、早稲田キャンパスで北京オリンピック・パラリンピック出場学生壮行会が行われた。この日は卓球部の福原愛(スポ2)、水泳部の北川麻美(スポ3)、陸上の多川知希(理工院1) ら5人の出場選手が一堂に会し、早大生から声援を浴びた。
応援部より紹介を受け、選手たちは目を輝かせて北京への抱負を語った。50m自由形など水泳の5種目でパラリンピックに出場する鈴木孝幸(教4)は、「アテネでは銀だったので、今年こそは金メダルを取りたい」と堂々と語り、観客を沸かせた。
壮行会後に行われた記者会見で福原は、「沢山の学生が駆けつけてくれてびっくりした。同世代の方に応援してもらえるのは力になる」と話した。春季リーグで初のアベック優勝を果たした卓球部については、「私も早稲田の卓球部の一員なので、試合に出られないことは本当に申し訳ない。秋季リーグには出たい、と強く思っています。この後も(部の練習場に)リーグ戦の写真を撮りに行きます」と、北京後の“復帰”にも高い意欲を表した。今後の課題は精神面。五輪までには十分な練習で自信をつけ、メンタル面を100点満点にして臨むことを誓った。ナショナルトレーニングセンターで合宿の日々を過ごしている福原にとって、気分転換となった大学でのひと時だったようだ。
「オリンピックだから、というのではなく一日一日を大切にしたい。そうすれば自然と結果が出てくると思います」と福原が語るように、トップアスリートである彼らにとっては「普段通りのプレー」を出すことが目先の目標だ。学生の時点で世界の頂点に君臨する選手と触れ合うことで、更なる高みを追求するきっかけともなるだろう。くれぐれも体調には気を付けて、また笑顔で早稲田に帰ってきて欲しい。
第二回目の壮行会は、22日の12:30〜50に3号館前の広場で行う予定。大隈講堂を背景に、競走部主将の竹澤健介(スポ4)、カヌーの竹下百合子(スポ2)、アーチェリーの長谷川貴大(スポ1)が間近に迫る大会への思いを語る。試験期間中ではあるが、果敢に世界へ立ち向かう同じ早大生へ熱いエールを送ってみてはいかがだろうか。
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