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2008/7/31 [競走部]

前期トラックシーズンの締めくくり
トワイライト・ゲームスレポート

国士舘戦

 7月25日、代々木公園陸上競技場(織田フィールド)にて第5回トワイライト・ゲームスが行われた。陸上競技を気軽に楽しんでもらおうと、関東陸上競技連盟が主催しているこの大会。来場者には飲物が無料で配布されたり、場内アナウンスでは競技の見所や出場選手の紹介、優勝インタビューが流されるなど、観客を意識した様々な趣向が凝らされている。そして何より、観客席とトラックの距離が近く競技の迫力や選手達のスピードを肌で感じられるのが魅力だ。早稲田からも春シーズンで活躍を見せた選手達が出場し、大会を盛り上げた。

 女子400mHに出場した津留加奈(スポ3)は、序盤から周囲を寄せ付けない走りで見事優勝。「(この大会に向けて)調整はしていないので、良いタイムではない」と本人が語る通り記録は59秒27に終わったが、日本選手権3位の強さは健在。秋シーズンには目標である57秒台の走りを期待したい。また、400mでは桑原千紘(スポ2)がスタートから先頭を譲らず同じく優勝。100mHに出場した山本望(スポ2)は順位こそ6位に終わったが、14秒02(+0.5)とまずまずのタイムで駆け抜けた。

 また、笹瀬弘樹(スポ1)−江里口匡史(スポ2)−久保田裕是(スポ1)−楊井佑輝緒(スポ4)のオーダーで臨んだ男子4×100mRでも優勝を果たし、早稲田スプリント陣の層の厚さを見せつけた。笹瀬は棒高跳の選手だが、100mで10秒81の走力の持ち主。レースでは、チームの主力である江里口と楊井の伸びのある走りが際立っていた。


国士舘戦

 2組タイムレースで行われた男子800m。1組目には、早川達哉(スポ4)、松田大介(スポ4)、山口哲平(M1)が出場。レースは500mを過ぎた辺りから早川が飛び出しそのまま1位でゴール。2組に登場した吉井弘樹(M1)は、前半から先頭に立ち積極的なレースを展開したが、後半失速し5着に終わった。連戦や練習の疲労からか、この日は全体的に記録は低調気味で総合順位も早川の5位が最高だったが、日々高いレベルで競い合い成長を続ける中距離陣の活躍から今後も目が離せない。

 大会最後の種目として行われた男子100mは、北京オリンピック代表である塚原直貴(富士通)が出場することもあり、この日一番の注目を集めた。早稲田からは江里口が出場。序盤は塚原に食い下がるも、「(塚原とは)トップスピードの差を感じた」と話す通り、60mを過ぎた辺りから塚原がグングン加速し、他の選手を突き放して10秒29(+0.4)で圧勝。江里口は10秒56で2位に入った。自身の走りについて「リレーの時は感触としては良かったが、100mの時は足がもたなくてレース前から両足がつり気味だった。記録としてもまだまだ。」と評価する江里口だが、日本選手権時に比べ状態は確実に良くなっており、完全復活に向け手ごたえを感じている様子だった。度重なる故障もあり、シーズン当初目標に掲げていた北京五輪出場は叶わなかったものの、次なる目標について「来年の世界選手権に出場すること」と力強く語ってくれた。目標実現のため、今年の夏を「来年、再来年のための下地作り」と位置づける。元々、日本の頂点も狙える力を持つ江里口。この夏怪我なく練習を継続して積んで、秋の全日本インカレや日本選手権リレーでは、完全復活した姿を見せてほしい。

 関東インカレや日本選手権など、春シーズンでは男女とも大活躍を見せた早稲田大学競走部。選手たちは今、前期で掴んだ自信や感じた課題を胸に、連日厳しい練習に臨んでいる。秋以降も、競走部の活躍に大いに注目して頂きたい。

関連URL
競走部公式ホームページ

(TEXT、PHOTO=岡崎聡、EDIT=池田恩)
 


 
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