国立代々木競技場第二体育館にて、秋季関東学生卓球リーグが幕を明けた。春季リーグでは、劇的な男女アベック完全優勝を成し遂げた早稲田。男子部は8年ぶりの春秋連覇、女子部は1部の舞台では初の秋優勝を一心に目指す。初戦の今日は、男子が法政大に4-0、女子は日本大に4-1で勝利し、好スタートを切った。
福原愛(スポ2)の五輪出場後の初試合であるため、多くの報道陣が詰め掛けた。春とは異なる雰囲気にも臆せず、一番手の照井萌美(教2)はストレートで1点を冷静に奪取。続く梶本麻莉菜(教4)主将は、競りながらも3-0で日大主将・大庭を封じる。課題としていたフォアハンドだが、初めの2セットはいずれもフォアの強打が決め球となり、満足の表情を浮かべた。櫻井茂雄女子部監督も、練習段階から向上していたと評した。しかし3番ダブルスの小野絵理香(スポ3)・田中彩能(スポ1)組がフルセット10-12で大庭・仲島組に惜敗。初めは緊張のせいか足が固まっていたが、後半は攻撃のリズムが整ってきただけに悔しいゲームであった。4番手に、五輪後の休みを経て開幕前の3日間を部で過ごしたという福原が登場。高いトスからの強烈なサービスと流麗なフットワークで、日大の須田を翻弄。1ット目は自らのサーブミスで相手にポイントを与えるのみの11-1、続いて11-2、11-6で勝利し、流石の実力を披露した。最後は、梶本・照井組が途中リードを奪われるも3-2で逆転し、初戦勝利を飾った。普段の試合ではクールな表情の照井だが、自身も「団体戦仕様」と話すように掛け声を出す場面が多く見られた。「今日は威嚇してたね。でもまだまだですよ!」とペアの梶本もおどけ、残り6日間への気合を匂わせた。
桜井監督も「今日は初戦ということで力が入って、少し空回っていた。スマッシュやレシーブのミスも多かったが、明日以降は吹っ切れてもっといい試合を見せられるだろう。目標はやはり優勝。選手たちも気持ちは十分にある」と語った。
男子は、今季より1部昇格した法政大にストレート勝ち。明日は同じく1部の新顔であり、インカレで早稲田を退けた日本大との対戦。夏の猛練習を経て、雪辱を晴らす準備は万端である。連覇への最初の山場となるが、確実に足を進めることを期待したい。
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早稲田大学卓球部ホームページ
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