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[競走部] 

学生の頂点を目指し繰り広げられた熱き戦い 
第77回全日本インカレレポート


 9月12〜14日、国立競技場にて日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)が行われた。早稲田は、男子総合4位、女子トラック7位、出場校最多タイの4種目で優勝を飾るなど今大会も大活躍を見せた。

新キャプテンの藤森選手

 今大会、これまで度重なる故障で思うような結果を残せずにいた江里口匡史(スポ2)が完全復活。「日本選手権後、しっかり練習を積めていたのでそれなりのタイムを出す自信はあった」という言葉通り、100mに登場した江里口は、予選で10秒40、準決勝では自己新となる10秒35を叩き出し全体の1位で決勝に駒を進める。決勝でもスタートから抜群の飛び出しを見せ、最後は後半追い上げてきた筑波大・斎藤100mを0.02秒差で振り切り、昨年に続く2連覇を達成。タイムは自己記録を更に更新する10秒34。連覇について江里口は「とにかく勝てたことはよかったが、来年の世界選手権の標準記録(B標準:10秒28)を狙っていたので、記録を出せなかった悔しさも大きい」と語った。新世代の台頭が渇望されている日本短距離界において、優勝した江里口がその一番手に堂々と名乗りを上げる結果となった。また、同じく100m決勝に進出した木村慎太郎(スポ3)は5位、木原博(スポ3)は6位入賞した。

 100mのファイナリスト三人の共演となった男子4×100mR。予選を難なく突破すると、決勝はライバル筑波大との争いとなる。1走の木村が上々のスタートを決めるが、筑波大の1走・安孫子がそれ以上の走りを見せ、筑波大リードで2走へ。早稲田はバトンパスが若干もたつくが、2走・江里口が必死で筑波大の斎藤に食い下がる。続く3走の楊井佑輝緒(スポ4)が追い上げるも2位のままアンカー木原へ。土壇場で木原が会心の走りを見せる。筑波大とは2m近い差でバトンを受けたが、木原はその差をグングンと詰め、残り2mで追いつくと両チームほぼ並んでゴール。結果は0.02秒差で早稲田の勝利。優勝がコールされた瞬間、早稲田の4人はグラウンドで抱き合い喜びを爆発させた。

 男子800mでは、山口哲平(M1)と早川達哉(スポ4)の二人が決勝に進出。迎えた決勝、山口が400mを先頭で通過し、レースを引っ張る。結局、残り250m付近で仕掛けた日大・口野が優勝。ラストの直線で粘りをみせた山口が2位、早川は8位だった。また、1500mに出場した高橋和也(スポ4)は、いつも通りスタートから後方で待機し残り300mから得意のラストスパートで追い上げるも、あと一歩及ばず悔しい4位に終わった。   

新キャプテンの藤森選手

 今シーズン成長著しい跳躍陣は、今大会も大活躍。日本学生記録保持者の関西学院大・荻田をはじめ有力選手が揃い踏みとなった男子棒高跳では、スーパールーキー笹瀬弘樹(スポ1)が優勝争いを繰り広げた。笹瀬は5m40を一回で成功させると、その後は萩田との一騎打ちに。バーは5m50に上がるも、両者3回とも失敗。順位決定戦の果て再び5m40での挑戦となり、その一回目を失敗した笹瀬に対し、荻田は一回でクリアし優勝。惜しくも2位に終わった笹瀬だが、大学入学後、関東インカレ優勝、日本選手権3位、そして全日本インカレ2位と主要大会全てで結果を残す勝負強さは、さすがの一言である。 男子走幅跳では堀池靖幸(スポ3)が初優勝。1本目で7m70をマークしいきなりトップに立つと、その後、一時は3位にまで後退するも、4本目では観客の大きな手拍子を背に従来の自己記録を約20cm更新する7m91を跳び、見事頂点を極めた。

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関連URL
早稲田大学競走部ホームページ

(TEXT・PHOTO=岡崎聡、EDIT=池田恩)

 

 


 
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