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2008/11/24 [スケート部ホッケー部門]

すり抜けたリーグ戦V 東洋大に2-6で敗れる

第2ピリオドに1点目を決めた杉澤優(スポ1、#4)
 
一人一人に労いの言葉を掛ける中西翔一(社4、#10)主将
 

   11月23日にダイドードリンコアイスアリーナで行われた関東アイスホッケーリーグ戦は、勝ち点32の早稲田と勝ち点33の東洋による優勝を掛けた大一番となった。両校の応援部も駆けつけ、観客で埋め尽くされたリンクは今リーグ戦最高の熱気を帯びていた。試合終了を告げるブザーの後、銀盤の上空に舞い上がったのは赤と青の「東洋カラー」の紙テープだった。

 第1ピリオドに先制を許す。続く第2ピリオド、サイドからゴール前へのパスで敵陣をこじ開けようとする早稲田だが、7分にゴール前にパックを運ばれ0-2に。しかし8分、杉澤優(スポ1、#4)が一人で敵陣に飛び込み、待望の1点目を生み出す。士気が下がりかけたチームが、ルーキーの一発で勢いを取り戻す。

 最終ピリオド3分、エース・久慈修平(社3、#21)のアシストで青木隆(法3、#24)が同点のゴールを叩き込む。2-2となり、早稲田ベンチは一気にヒートアップ、優勝の二文字が再び浮かび上がる。しかし喜びもつかの間、10秒後に1点を取り返され、リードを奪われる。その後は終始押される展開に。立て続けに4点を失い、リーグ戦の王者の称号は奪われた。総シュート数は東洋の33に対して37と上回ったが、DFを軽々と交わされ力負け。春の関東大学選手権のリベンジはならなかった。

 歓喜に躍る東洋大部員の横で、うなだれる早稲田の選手。しかし中西翔一(社4、#10)主将は最後までリンクに残り、チームの一人一人に声を掛けていた。誰よりも悔しいはずの彼が、満面の笑顔を作りねぎらっていた。相手のゴールは、常に自分たちの正面に立ちはだかる。前を向いて進まなくては、近付くことができない。早稲田が目指すのは、「シンプルなホッケー」だという。悔しさに十分浸ったら、切り替えて再び邁進する。そんなシンプルな思考回路も求められているのかもしれない。来年1月インカレの舞台にて、今度こそエンジ色の祝福で氷の上を染めるために。

 

関連URL
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(TEXT、PHOTO=田辺里奈)
 


 
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