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2009/4/12[ア式蹴球部]

第83回 関東大学サッカーリーグ開幕!!
第1節 筑波大に3-0で快勝し、リーグ戦白星スタート

 

故障に泣いた昨季の雪辱を期す松本怜(スポ4)。
自慢のスピードは相手にとって大きな脅威となる。

 
 

今季も活躍が期待される中川翔平(スポ4)。この試合でも、チーム最多の五本のシュートを放った。

 
早大
3
1-0
0
筑波大
2-0

関東大学サッカーリーグ戦
第1節
早稲田大学×筑波大学
4月12日(日)
平塚競技場



 4月12日、平塚競技場にて第83回関東大学リーグ第1節対筑波大学戦が行われた。昨シーズンはリーグ戦10位に終わり、まさかの降格争いも経験したア式蹴球部。今年こそリーグ戦優勝、悲願のタイトル獲得に向け、今季初の公式戦を勝利し幸先の良いスタートを切りたいところである。一方の筑波大学は、圧倒的な攻撃力を武器にリーグ戦3位、インカレ準優勝と昨季は大躍進。早稲田にとっても、最終節に2-4で敗れた因縁の相手だ。2009年度シーズンを占う大事なリーグ初戦、試合は新チームの大いなる可能性を感じさせる一戦となった。  

 注目された早稲田のスタメン。昨年まで絶対的エースとして君臨していた渡邉千真(現:横浜F・マリノス)の後釜としてFWのポジションに抜擢されたのは、なんと入学したばかりのルーキー富山貴光(スポ1)だった。そしてその富山がいきなり大仕事をやってのける。5分、野田明弘(スポ3)のFKからのクロスボールに頭で合わせ、大学初ゴール。期待の新人ストライカーが、まさに名刺代わりの一発を決め、チームに貴重な先制点をもたらした。その富山は、直後の7分にも中川裕平(社4)からのクロスからボレーシュートを放つなど、キレのある動きを見せる。勢いづく早大は、松本怜(スポ4)のドリブル突破を始め、右サイドを中心に度々チャンスを作り、21分には中川翔平(スポ4)の強烈なシュートで相手ゴールを脅かす。対する筑波大もボールを繋ぎ、試合の流れを引き寄せようと試みるも、大きな見せ場は作れず、早稲田優位の印象を残し前半を1-0で終えた。

 パスを中盤で細かく繋ぎ、スピーディに相手陣営に攻め込んでいくこの日の早稲田。すると51分、大胆なサイドチェンジからのパスを受けた右サイド松本怜が得意のドリブルで仕掛け中央にボールを供給すると、最後は富山からのパスを菅田恭介(人4)がゴール右に押し込み2-0。さらに65分、速攻から中川翔が右サイドに切り込んでバイタルエリア付近まで侵入し、一度は相手に阻まれるもこぼれ球を自身できっちり決め、勝利を大きく引き寄せる3点目のゴール。攻撃の手を緩めない早大は、22分にも中川裕のクロスに再び富山が頭で合わせ、33分にはゴール前の混戦から奥井諒(スポ2)がシュートを放つなど貪欲にゴールを狙っていく。終盤こそ筑波大に反撃を許し攻め込まれる場面もあったが、キーパー菅野一弘(商3)の果敢な飛び出しや岡根直哉(スポ3)を中心とするディフェンス陣の冷静な対応で凌ぎ切った。結局、先制、中押し、ダメ押しと着実に得点を挙げ、守備でも強力な筑波攻撃陣を無失点に抑えた早大が3-0の完勝。2009年度リーグ初戦を白星で飾った。

   昨年味わった悔しさを胸に、今シーズン雪辱を誓う「新生ワセダ」の初陣に相応しい見事な試合であった。試合開始から最後まで、豊富な運動量で中盤で積極的にプレスをかけ、ボールを奪うとショートパスを素早く繋いで一気にゴール前までボールを運びフィニッシュまでもっていくチームとして連動した攻撃。前線の選手だけでなく、野田、中川裕の両SBも含めたサイドからの崩しも非常に効果的だった。この日の選手達のプレーには、今井敏明監督が掲げる「よりアグレッシブなサッカー」の片鱗が随所に表れていたように思える。また、90分間集中力を途切れさせず、全員が協力し合い失点0で守り切った守備面も大いなる成長が窺えた。昨季の中心メンバーに加え、故障から復活し、この試合でも度々サイドを駆け上がりチャンスを演出した松本怜や鮮烈デビューを果たした富山などの存在も、チームにとって明るい材料である。この試合で見せた新たなワセダサッカーを継続、成熟させていければ、自ずと結果はついてくるに違いない。
今後に期待を抱かせる試合内容で、上々の滑り出しを見せた2009年度のア式蹴球部。次節も勝って、連勝で波に乗ってほしい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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