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前半惜しいシュートを連発した菅田恭介(人4)。 豊富な運動量が持ち味だ。
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今シーズン初出場を果たした幸田一亮(スポ3)。 小柄ながら攻撃センスは抜群。
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関東大学サッカーリーグ戦
第4節
早稲田大学×流通経済大学
4月30日(木)
埼玉スタジアム2002第三グラウンド
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4月30日、埼玉スタジアム2002第三グラウンドにて関東大学リーグ第4節対流通経済大学戦が行われた。前節の法政大戦では接戦をものにし開幕から無傷の3連勝と、鮮やかなスタートダッシュを決めたア式蹴球部。今節好調ワセダと相対するのは、昨年度圧倒的な力でリーグ戦を制し、10人以上の選手をプロに送り込んだ流通経済大学。今季も安定した戦いぶりで早稲田と同様3連勝中とその強さに陰りは見えない。首位の座をかけた頂上決戦。早稲田は絶対王者を倒し、連勝を更に伸ばすことは出来たのか。
前半、まずチャンスを迎えたのは早大。2分、サイドに流れた奥井諒(スポ2)からの低く鋭いクロスを受けた菅田恭介(スポ4)がシュート。菅田は11、13分にも立て続けにゴール前の好位置からシュートを放つが枠をとらえられない。すると流れは一気に流経大に傾く。19分、左サイドのDFラインの裏を突かれ正確なクロスで逆サイドに展開されると、最後は走り込んできた流経大・千明に決められ先制点を献上。今季初めて追う展開となった早大に25分、アクシデントが発生。右サイドの松本怜(スポ4)がまさかの負傷交代となってしまう。自分たちのペースを失った早大は、その後も防戦一方に。高い個人技と巧みな連係を誇る流経大の攻撃陣が、前節まで無失点だった早大守備陣を翻弄。左サイドやDFラインと中盤の間のスペースを度々突かれ、ピンチを迎えてしまう。すると27分、カウンターから速攻を許しフィニッシュまでもっていかれると、一度はポストに救われるも跳ね返ったところを押し込まれ0-2。さらに32分には、右サイドの難しい角度から9番・船山に鮮やかなループシュートを決められ手痛い3点目。前半のうちに1点でも返しておきたい早大だったが、相手の中盤での素早いプレッシャーの前に手詰まり状態となり、攻めの形を創れず無得点のまま前半終了。3点ビハインドで試合を折り返す。
後半は早大が盛り返す。57分に、中盤の素早いパス交換から、松本に代わって入った幸田一亮(スポ3)が中川翔平(スポ4)にパスを通し、中川翔が右足を振り抜く。これはキーパーの正面を突くも、攻撃のリズムを作る。すると59分、カウンターから中川翔が左サイドを駆け上がり中央にグランダーで折り返すと、ゴール前の奥井が打ち損じたボールを拾った菅田が、キーパーを上手くかわしシュート。決定的な場面だったが、ボールはカバーに入った相手DFに阻まれ惜しくも得点ならず。その後も早大はややペースの落ちた相手に対し、胡桃澤祐也(スポ3)など攻撃的なカードを切り、立て続けにゴールに迫るがなかなか得点は奪えない。前半3失点を喫した守備も立て直し、追加点は許さず粘りを見せる。このまま終了かと思われた89分、ゴール前の富山貴光(スポ1)が奥井にラストパス。これを奥井が落ち着いて足元に収め豪快にゴールネットを揺らし一矢報いるも、前半の大量失点が響き結局1-3で敗戦。開幕から続いた早大の連勝は3でストップ。首位の座も、全勝を守った流経大に明け渡してしまった。
自力のある流経大の勢いを止められず、リーグ戦初黒星を喫した早稲田。後半は早稲田らしいプレーが出来ていただけに、前半の失点、特に不用意な2、3点目が悔やまれる。強豪との対戦が続くこの先、相手に先制されても受け身に回らず自分たちのペースで試合を進められるようにしていきたい。攻撃面では松本怜の故障が何より心配ではあるが、この日もある程度ゴールまでの形は創れており、あとはフィニッシュの精度を高める必要があるだろう。無得点で終わらなかったことは、今後にきっと繋がるはずだ。一方、この試合流経大の素早い攻撃に対応しきれず、幾度となくバイタルエリア内に侵入を許し失点を重ねてしまったディフェンス面は早急に修正が求められる。次の試合まで時間はないが、チーム内で改めて連携等を確認し、守備の意識を高めて臨んでほしい。
早稲田が次節対戦するのは、同じ勝点9で並ぶ慶應大学。今季2部から昇格したばかりだが、ここまで3勝1敗で2位に食い込むなど1部の舞台でも早くも旋風を巻き起こしている。特に攻撃陣は破壊力抜群であり、早大守備陣がいかに最少失点で食い止められるかがカギとなる。上位に踏みとどまるためにも、連敗はどうしても避けたい。気持ちを切り替えて伝統の早慶戦に臨み、勝利を掴んでほしい。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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