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2009/5/8[ア式蹴球部]

「敗戦から見えたワセダの課題」
関東リーグ第6節 国士舘大に0-1で完封負け

 

ここ3試合ゴールから遠ざかっている中川翔平(スポ4)。次節こそはゴールを期待したい。

 
 

試合後の選手達の表情にも悔しさがにじむ。

 
早大
0
0-1
1
国士舘大
0-0

関東大学サッカーリーグ戦
第6節
早稲田大学×国士舘大学
5月8日(金)
西が丘サッカー場



 5月8日、国立西が丘サッカー場にて関東大学リーグ第6節対国士舘大学戦が行われた。前節の早慶対決は1-1の引き分けに持ち込み勝点1を上積みしたア式蹴球部。今節の相手は昨季リーグ戦2位の国士舘大学。しかし今季は第5節を終えて1勝3敗1分と、苦しい戦いが続いている。調子の上がらない相手から早稲田は確実に勝利を収め、勝点を伸ばすことが出来たのか。  

 試合序盤から早大が攻勢に出る。8分に中川翔平(スポ4)がチーム一本目のシュートを放てば、10分にはボランチの奥井諒(スポ2)が得意のドリブルでエリア内に切れ込むと相手DFがたまらずファウルを犯しPKを獲得。蹴るのは野田明弘(スポ3)。しかし野田の右足から勢いよく放たれたボールはポストを直撃し、早大は最大のチャンスを逃してしまう。14分にはドリブルで駆け上がった奥井のパスを受けた菅田恭介(人4)のミドルシュートを放つも、相手キーパーの好守に遭い得点ならず。その後度重なるセットプレーのチャンスも生かせず、得点を奪えずにいると、次第に国士舘大がリズムを掴み始める。すると33分、中盤でのパス回しから左サイドに振られ繋がれると、最後は中央でフリーとなった10番・柏にゴール隅に流し込まれ国士舘大が先制。早大は3試合連続で1点ビハインドのまま前半を終え、後半に勝負をかける。

 しかし後半に入っても、早大はなかなか攻撃の形を作ることが出来ない。得意のサイドからの攻撃も封じられ、それならばと縦のロングボールを蹴り込むも相手DFの冷静な対応の前にシュートが打てない時間が続く。何としても流れを変えたい早大は、63分に幸田一亮(スポ3)をボランチとして投入し、前半好機を演出した奥井のポジションをサイドに動かす。その後も鈴木隆司(商3)、反町一輝(スポ4)の両FWを相次いでピッチに送り込むベンチの積極策も奏功せず、無情にも時間だけが経過していく。結局、後半シュートゼロに終わった早大は、大きな見せ場も作れず0-1で敗戦。今季初の完封負けとなってしまった。

 前半の逸機が響いたのか、試合の流れを引き寄せられず良いところなく敗れた早稲田。早大のシュートは前半15分までの4本だけと、1点が非常に遠い試合だった。特に相手に先制されて以降は動揺や焦りからかミスが目立ち、プレーにも精彩を欠いていた。攻撃も単調となり、本来の早稲田らしいスピーディな攻めは鳴りを潜めてしまった。ここ数試合を見ての通り、相手にペースを握られてからの試合運びがチームの課題となっている。相手に先制されても自分たちのリズムを見失わない冷静なプレーが求められる。チーム状態の良かった時を思い出し、攻守ともに早稲田らしいアグレッシブなサッカーを次こそは期待したい。
 中3日で迎える次節。相手は今節の勝利で勝点を12に伸ばし2位に浮上した明治大学。ここ3試合で勝点1に甘んじている早稲田にとって厳しい戦いになるに違いない。しかし苦しい時こそ問われるのがチームとしての真の力。チーム一丸となった戦いで、何としても連敗は避けてほしい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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