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2009/5/30[ア式蹴球部]

「90分間見せたゴールへの積極性」
関東リーグ第10節 東海大に2-0で快勝

 

3試合となるゴールを決めた胡桃澤祐也(スポ3)。
厳しい戦いが続くチームを牽引する。

 
 

スタメン出場を果たした反町一輝(スポ4)。
次こそは今季初ゴールを期待したい。

 
早大
2
2-0
0
東海大
0-0

関東大学サッカーリーグ戦
第10節
早稲田大学×東海大学
5月30日(土)
県立保土ヶ谷公園サッカー場



 5月30日、保土ヶ谷公園サッカー場にて関東大学リーグ第10節対東海大学戦が行われた。前節の専修大戦は1-2で敗れ、第3節以来1ヶ月以上白星から遠ざかっているア式蹴球部。今節こそは勝って勝点3を手にしたいところである。対する東海大学は、昨季2部準優勝。しかし1部に昇格した今季は、ここまで勝点6で最下位に沈んでいる。早稲田は下位チームから確実に勝利し、浮上のきっかけを掴むことが出来たのか。  

 前節での逆転負けの嫌な流れを払拭したい早稲田は、ツートップの一角に反町一輝(スポ4)、センターバックには小川諒(スポ3)を今季初めてスタメンに起用。その早大は序盤からボールをしっかり繋ぎ攻撃を組み立てていく。すると待望の瞬間は16分。中盤での細かなパス交換から、胡桃澤祐也(スポ3)が抜け出し左足を一閃。ボールは相手DFに当たるも見事ゴールネットを揺らした。胡桃澤の3試合連続となるゴールで幸先良く先制した早大は、その後も前線での反町の体を張ったプレーや松本怜(スポ4)のサイド突破などからチャンスを作り相手ゴールに迫っていく。その積極性が再び実を結んだのは44分。カウンターから奥井諒(スポ2)が得意のドリブルでゴール前に持ち込みシュートを放つと、これは相手GKに阻まれるも、こぼれ球を胡桃澤が拾い左サイドを駆け上がってきた富山貴光(スポ1)にラストパス。これを富山が冷静にゴール右に流し込み2-0。前半終了間際に貴重な追加点を挙げた早大が2点をリードして試合を折り返す。

 前半の良い流れを継続する早大は、後半も開始からゲームを支配。58分には胡桃澤のパスから反町、70分には松本のクロスを受けた胡桃澤が切り返して鋭いシュートを放つなど、度々決定機を迎える。一方の守備も、前半よりは相手にボールを持たれる時間は増えるものの、小川、服部大樹(スポ4)の両CBを中心に東海大の攻撃に冷静な対応を見せ、ピンチの芽を摘み取っていく。中盤以降は、前のめりになった相手の隙をつき早大がカウンターからチャンスを作り出す場面もあり3点目に期待がかかったが、フィニッシュの精度を欠き得点には至らず。終盤迎えた相手の度重なるセットプレーもDF陣がしっかりと跳ね返し、結局そのまま2-0で試合終了のホイッスル。前半奪った2点を守り切った早大が、第3節以来の勝利を手にした。

 安定した試合運びで久々に勝点3を獲得した早稲田。この試合早大が放ったシュートは21本と、先制ゴールを挙げた胡桃澤を始め、選手一人一人が「ゴールへの積極性」を見せてくれた。決定力に課題を残したものの、パスをしっかり繋いでゴールを目指す本来のアグレッシブな姿勢がチーム全体に見られたのは良い兆しといえる。ディフェンス面も、相手の拙攻に助けられた部分もあったが、無失点に抑えられたことは大きい。 攻守の切り替えの早さなど、内容的にシーズン序盤のような好調時にはまだまだ及ばないが、チーム状況は確実に上向きつつある。そして何より「勝利」という結果が、勢いを失くしていたチームを好転させる最良のきっかけになるのではないだろうか。
 開幕3連勝の後、1ヶ月以上勝ち星から見放されるなど、厳しい戦いが続いた前期も次が最終節。この試合の勝利を無駄にしないためにも、次節も勝って気分よく前期の戦いを終えてほしい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT、PHOTO=岡崎聡)
 


 
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