「最悪でした。大学に入ってからの試合で、一番良くなかった」。エース・照井萌美(教3)は試合後、肩を落とした。9月15日、代々木第二体育館にて秋季関東学生リーグが開幕した。照井は初日の一番手として登場するも、大正大の小山内相手に1-3で敗戦。相手のナックル系サービスをうまく処理できず、苦戦した。一番の敗因は、「迷い」を断ち切れなかったこと。「納得できないミスが続き、どういう風に取ればいいか、何をしようかが決められなかった」という。相手の出す短いボールも合わせられず、強く打つとネットに引っ掛けてしてしまうという歯がゆい場面も見られた。
試合前から小さな異変を感じていた。リーグ戦開幕前に調子が停滞し、不安が残るまま初戦を迎えてしまったという。度重なる夏の海外遠征試合の疲労のせいか、体の調子も良いとは言えなかった。小さな不安が、「後々に響いてしまった」。
しかし、切り替えの早さと集中力はさすがのもの。チームポイント1-3の後がない状況で、中島未早希(スポ1)とのダブルスで登場。「ダブルは、すばらしかったですね」とおどけるとおり、中島をリードしながらストレートで勝利し、きっちりとエースの仕事を果たす。一筋の希望が見えたが、6番・田中彩能(スポ2)が1-3で敗戦、チームポイント2-4となり早くも優勝まであとがない状況となってしまった。
それでも、残りの6戦をすべて勝利すれば、昨年に引き続く秋季1部優勝の称号は守れる。「出だしの私が負けてしまったが、0-4と2-4で負けるのはちがう。今日はしっかり反省して、切り替えて明日から立ち向かいたい」。チームの舵取りを担う照井が、頂点へ上る決意をにじませた。
リーグ戦2日目は、専修大との対戦。早稲田と同じく下級生中心の若いチームで、調子は不安定ではあるが駒は揃っている。特に留学生の高は確実に一本を取ってくるので、いかに他の試合で白星を取りこぼさないかが重要であり、エース対決となった時は照井の調子の高低に命運がかかってくる。やはり、「全員卓球」が盛り返しへの不可欠な要素となってくるだろう。
★男子快勝 4-0で日大退ける
男子部は、昨年度のインカレで涙を飲まされた因縁の相手・日本大に対し、4-0の快勝をおさめた。1番・笠原弘光(スポ2)は、たびたびのミスに苦しみながらも、3-0で勝利し流れをつくる。2番・浅沼慎也(スポ3)がエースの明に3-1で勝利する大健闘に続き、3番・原田慎吾主将(スポ4)、4番ダブルス足立智哉(スポ3)・笠原組がテンポよく白星を奪取した。リーグ戦2日目は、中央大との対戦。「ダブルスで勝てる確率は10%。あまり期待しないください。負けてもともとで頑張ります」と笠原は言うが、「やる気は2億パーセント」とのこと。悲願の秋季優勝まで、一戦も気は抜けない。
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早稲田 |
点数 |
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笠原 |
3-0 |
平岩 |
2 |
浅沼 |
3-1 |
明 |
3 |
原田 |
3-0 |
河辺 |
4 |
足立・笠原 |
3-1 |
中川・川端 |
5 |
足立 |
− |
鈴木 |
6 |
御内 |
− |
中川 |
7 |
藤田 |
− |
川端 |
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女子 |
早稲田 |
点数 |
大正大 |
1 |
照井 |
1-3 |
小山内 |
2 |
加藤 |
1-3 |
笠原 |
3 |
奥田・加藤 |
2-3 |
井上・小山内 |
4 |
中島 |
3-0 |
加藤 |
5 |
照井・中島 |
3-0 |
村山・加藤 |
6 |
田中 |
0-3 |
村山 |
7 |
亀崎 |
− |
井上 |
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◇試合予定
女子 男子
9/15(火) 16:30 大正大 16:30 日本大
15:00 開会式
9/16(水) 16:00 専修大 16:00 中央大
9/17(木) 16:00 東富大 16:00 埼工大
9/18(金) 14:30 日体大 14:30 駒澤大
9/21(月) 16:00 中央大 16:00 筑波大
9/22(火) 16:00 日本大 12:00 専修大
9/23(水) 10:30 淑徳大 14:30 明治大
18:00 閉会式
【会場】
国立競技場代々木第二体育館
(JR原宿駅下車)
※入場は無料
※試合の動画公開予定です。少々お待ち下さい。
関連URL
早稲田大学卓球部ホームページ
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