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2009/10/3[ア式蹴球部]

「90分間途切れなかった守備の意識」
関東リーグ第16節 専修大に1-0で勝利

 

自慢のスピードを生かし、度々攻撃の起点となった松本怜(スポ4)。

 
 

主将の中川裕平(社4)。チームの無失点勝利に大きく貢献。

 
早大
1
1-0
0
専修大
0-0

関東大学サッカーリーグ戦
第16節
早稲田大学×専修大学
10月3日(土)
古河市立古河サッカー場



 10月3日、古河市立古河サッカー場にて関東大学リーグ第16節対専修大学戦が行われた。前節は、試合序盤に失点を重ね筑波大に3-4で敗れたア式蹴球部。今節は、前の試合で崩壊した守備の建て直しが勝負のカギになる。上位進出に向け連敗は許されないこの一戦、試合は1点を争う緊迫した展開となった。  

   早大のシステムは4-4-2。サイドハーフには幸田一亮(スポ3)と胡桃澤祐也(スポ3)が起用された。ここ2試合チームの課題となっている立ち上がりを組織的な守備で乗り切った早大は8分、胡桃澤がゴール前で倒されFKを獲得する。すると、ゴール正面の絶好の位置から野田明弘(スポ3)の右足から放たれたボールは、美しい放物線を描きながらゴール左上隅に吸い込まれた。序盤での先制点で勢いに乗った早大はその後もボールを支配。得意のポゼッションからサイドを中心に攻撃を組み立てていく。一方のディフェンス陣も、中盤以降専大に攻め込まれ幾度もシュートを打たれるものの、集中力を切らすことなく冷静な対応を見せゴールを割らせない。課題の序盤で逆に得点を挙げ、余裕のある試合運びを見せた早大は1点リードで前半を終えた。

 エンドが変わった後半は、一転して専大のペースに。中盤での息の合った連係からパスを繋ぎ早大ゴールに迫っていく。相手に押し込まれる時間帯が続くが、岡根直哉(スポ3)、畑尾大翔(スポ1)の両CBを中心とした早大守備陣は体を張った守備で凌いでいく。逆に66分、幸田とのワンツーから抜け出した松本がシュートを放つが、ボールはバーの上を通過し追加点はならず。終盤に入っても依然として専大のペースで試合が進む中、ここ数試合のように簡単に崩れなかった点に前節からの成長を感じさせた。結局、2点目こそ奪えなかったが、前線からの効果的なプレッシャーや的確なカバーリングで得点を与えず野田のFKによる虎の子の1点を守った早大が1-0で完封勝利を挙げた。

 前節までの反省を生かし、守備を中心にしっかり立て直して待望の勝ち点3を獲得したア式蹴球部。26分に胡桃澤が負傷交代するアクシデントはあったものの、90分間チームの意識を統一して戦うことができており、次につながる勝利だったといえる。
 リーグ戦後期も5試合を消化し、次が早くも折り返し地点。しかし、ここからが本当の勝負所となる。残り6試合のうち5試合が早稲田の上を行くチームとの対戦であり、インカレ出場に向けこの先の一つの勝敗が命運を分けることになるだろう。まず、次節対戦するのは2位の中央大学。現在6位で上位の背中を追う早稲田にとって、真価の問われる一戦となりそうだ。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=岡崎聡、PHOTO=鈴木雄介)
 


 
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