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2009/10/25[ア式蹴球部]

「焦る気持ち 遠のくゴール」
関東リーグ第18節 最下位・東海大に手痛いスコアレスドロー

 

サイドで攻撃センスが光るプレーを見せた奥井諒(スポ2)。

 
 

FWの小井土翔(教2)。2試合連続ゴールはならず。

 
早大
0
0-0
0
東海大
0-0

関東大学サッカーリーグ戦
第18節
早稲田大学×東海大学
10月25日(日)
平塚陸上競技場



 10月25日、平塚競技場にて関東大学リーグ第18節対東海大学戦が行われた。第17節までを終えての早稲田の順位は6位。後期に入りチームは連勝こそないものの、地道に勝ち点を積み上げ何とか上位戦線に踏みとどまっている。そして今節早稲田が相対するのは、現在最下位の東海大学。次節以降に控える上位陣との直接対決に弾みをつけるためにも、負けるわけにはいかない。まさに勝ち点3が絶対条件となったこの試合、早稲田は2試合ぶりの勝利を掴めたのか。  

   試合序盤から、ペースを握ったのは早大。雨の影響で球足が速くなるピッチコンディションの中、ボールをしっかりキープし落ち着いたボール回しから攻撃を組み立てていく。7分には松本怜(スポ4)が得意のドリブルから左足で強烈なシュート。27分には松本のスルーパスに反応した奥井諒(スポ2)がゴールを狙うも、ともに相手キーパーの攻守に阻まれ得点にはならず。一方、ここ数試合安定しつつある守備陣も危なげない対応で相手の攻撃の芽を摘んでいく。中盤以降もボールを支配し、優位に試合を進める早大だったが、その良い流れをゴールに結び付けられないまま前半は終了する。

 後半に入ると、風上に立った東海大が早大陣内に攻め込む場面が増え、両者相譲らぬ時間帯が続く。均衡状態を打破したい早大は62分、ボランチの山中真(スポ2)に代えFWの松井亮大(スポ2)を投入。システムを3トップに変更しゴールを狙う。71分には松本のサイド突破からチャンスを作り、こぼれ球を拾った中川裕平(社4)がシュートを放つがキーパーがセーブ。76分にはFWの富山貴光(スポ1)をピッチに送り込み、前線の枚数を増やす積極的な采配で勝負に出る。しかし、ゴールを奪おうと焦る気持ちとは裏腹に、刻々と過ぎていく時間。前へと急ぐ姿勢が、フィニッシュまでの精度に狂いを生じさせ、どうしても1点が遠い。終了間際には、負けられない気持ちを前面に出し怒涛の攻勢に出るものの、87分の野田明弘(スポ3)→富山→幸田一亮(スポ3)と繋いだゴール前のチャンスも自らのファール。ロスタイムの富山の中央からのドリブルシュートも枠を外れ、結局試合は0-0のまま終了のホイッスルを迎えた。

 最下位の東海大を相手に最後までゴールを奪えず、手痛い引き分けに終わってしまった早稲田。自分達のペースでプレーしていた前半のうちに得点できなかったことが響いた形となった。90分間の中でしっかり決めるべきところで決めておかないと、勝利はどんどん遠のいてしまう。この試合を含めディフェンス面は安定してきているだけに、攻撃面の仕上げの部分を改善できるかが今後のチームの運命を左右しそうだ。
 この試合に勝てば一気に4位浮上のチャンスもあった早稲田だが、勝ち点2を取りこぼし順位も7位に後退。それでも4位・慶應大までの勝ち点差は依然「1」であり、まだまだインカレ出場(4位以内)の可能性は大いに残されている。リーグ戦も残り4試合。この先、早稲田に必要なものは「勝利への強い執念」と「自分達のサッカーを信じること」。次こそチーム一丸となった戦いで勝利を掴んで欲しい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=岡崎聡、PHOTO=鈴木雄介)
 


 
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