関東大学アイスホッケーリーグ戦、法政大戦が東伏見のダイドードリンコアイスアリーナにて行われた。引き分けという結果で終えてしまった前回の試合の時点で、早稲田の順位は3位。優勝を目指す早稲田にとって決して満足のできる結果ではない。だからこそ今回の試合では勝利し次へ弾みをつけたい。
アイスホッケーは1ピリオド20分の3ピリオド制で行われる。ゆえにどのピリオドも白熱した戦いが見ることができる。それと同時に各ピリオドの出だしというものが非常に影響する。出だしでそのピリオドの流れが決まってしまうからだ。その意味において今回の早稲田の出だしは最高であったと言うことができるであろう。第1ピリオド開始たった13秒でキャプテンの久慈修平(社学4)の放ったパックが法政ゴールを揺らしたのだ。こうして幸先のよいスタートを切ったはずの早稲田であったが、その後中盤にかけて反則による2分間の退場者などが多く出てしまったことも影響し、なかなか思い通りの攻撃をすることができない。逆に法政側に攻め込まれてしまう場面も多々見られてしまう。しかし、終盤になるにつれて、序盤のペースを段々と取り戻して法政ゴールに襲いかかる。そして第1ピリオド終了30秒前の19分30秒に久慈のアシストしたパックを金子亮介(社学4)が決め、2−0と法政をつき放す。
第2ピリオドも開始1分37秒と早い時間帯に中嶋晃典(人科4)のゴールで追加点を奪い、またもや幸先の良いスタートを切る。だが、またもや反則での2分間の退場者が続出してしまった早稲田は惜しい場面は多く作るのであるがなかなかゴールを揺らすことができない。しかし果敢に攻めたことが表わされるように第2ピリオドのシュート数は法政が11なのに対し、早稲田は21と2倍近くのシュートを放っている。それゆえ第2ピリオドで序盤の1点しか奪うことのできなかったことは非常に悔やまれる。
第3ピリオドはどこかほかのピリオドとは様子が違っていた。第2ピリオドまで早稲田は毎回序盤にゴールを決めていたのであるが今回のピリオドはなかなか法政ゴールを割ることができない。このような早稲田とって我慢の試合展開が続く中、ピリオド中盤の6分42秒、一瞬のすきを突かれ法政にゴールを決められてしまう。早稲田側に嫌な空気が流れる。スコアは3−1。しかし、ここでまたもやキャプテンの久慈が魅せてくれた。11分43秒目にも止まらぬ速さのパックが法政ゴールを切り裂く。日本代表にも選ばれた男の執念のゴールで4−1と法政を引き離し、試合の流れを早稲田に取り戻す。その約3分後の14分37秒、寺尾裕道(スポ2)がさらに追加点を入れスコアを5−1とする。試合終了直前に追加点を入れられてしまい5−2とされてしまったが、勝利で試合を終えることができた。
今回の勝利により勝ち点3を手に入れ、4位までが進出できるプレーオフにぐっと近づいた早稲田大学。しかし、気を抜いてはいられない。次の試合は因縁のライバル東洋大学である。今回のような試合展開を簡単にさせてはくれないであろう。だからこそキャプテンの久慈を中心とし、団結して確実に勝利を手にしたい。一つでも高みへのぼるために。
関連URL
早稲田大学スケート部ホッケー部門ホームページ
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