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試合の一場面。 このすぐあとに早稲田ゴールが決まる。
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今年一番の寒さとなった11月22日、東伏見のダイドードリンコアイスアリーナにて関東大学アイスホッケーリーグ戦プレーオフ準決勝第2戦が行われた。相手はレギュラーシリーズ2位の明治大学。レギュラーシリーズ3位の早稲田にとって、簡単には勝たせてくれない相手である。それがわかるように、前日に行われた第1戦では3-3と互いに譲らず、第1戦と第2戦の合計点で争われるプレーオフ準決勝は今回の試合の行方で勝敗が決することとなった。
今回の試合の20分×3ピリオドは非常に緊迫した試合が展開され、良い意味で観客を疲れさせてくれた。第1ピリオドは、序盤から明治ペースで試合が展開されていった。しかしなかなか点数を入れることができず、早稲田が必死でゴールを守っているという印象をうける。しかし、第1ピリオド9分55秒。やっとというべきか、明治が先制点をあげる。その後も明治の堅い守りと、巧みなパックさばきで早稲田はうまく攻撃することができない。しかし中盤以降、早稲田も次第にペースを取り戻し、相手ゴールにおそいかかる。そして17分55秒、久慈修平(スポ4)のアシストで高橋涼(社学1)が同点のゴールを決める。しかし、第1ピリオド終了間際の19分11秒に明治に追加点を許してしまい、その後の2ピリオドに課題を残す形で第1ピリオドを終えた。
第2ピリオドは序盤から、一進一退の攻防が続いた。両チームとも要所でのミスや連携のミスなどが見られ自分たちの思い描く攻撃をすることができない。しかし、早稲田のゴールをきっかけに試合はめまぐるしく動いてゆくこととなる。明治に2分間の退場者が復帰するかしないかの第2ピリオド9分34秒、寺尾裕道(スポ2)の放ったパックが明治ゴールをとらえ、2-2の同点とする。しかしその3分後の13分8秒、またしても明治に逆転を許してしまう。だが、ここで終わらないのが今回の早稲田であった。逆転されたおよそ2分半後の15分40秒、この日2つ目の久慈のアシストで山下拓郎(社学3)がゴールを決め再度同点に追いつく。そしてわずか1分後の16分47秒、松浦駿(スポ2)のゴールでついに早稲田が明治を逆転する。
第3ピリオドに入っても互いの拮抗した戦いが続く。しかし、早稲田は反則が続出し一時は相手プレイヤーが5人に対し、3人になってしまうという非常に苦しい展開になってしまう場面もみうけられた。しかしそんな苦しい状況であっても早稲田は必死に守り抜き明治にゴールを許さない。試合終了間際は一時も気を緩めることのできないような白熱した試合が展開され、観客のテンションも最高潮に達する。そして試合終了のブザーが鳴り響くと同時にアリーナは歓喜の声につつまれた。試合結果は4−3。早稲田のプレーオフ決勝の進出が決定した。
今回の試合の結果を左右したのは確実な守りでなかったであろうか。シュート数で見てみると、明治が47であるのに対し早稲田は38と約10もの差がある。試合全体を通しても明治に攻め込まれていたという感覚は否めない。しかし結果的には早稲田の勝利で試合を終えることができたのは堅実な守りであるのではないか。 これで決勝進出が決まった。次の相手は昨年同様因縁の東洋大学だ。今回よりもさらに厳しい戦いが予想されるが、ぜひとも勝利を手にしてほしい。エンジの誇りにかけて。
関連URL
早稲田大学スケート部ホッケー部門ホームページ
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