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10000mの大迫傑(スポ1)。自己記録を20秒以上更新しての4位にも、本人の満足度は60%位だという。
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また、早稲田は四月に入学したばかりの1年生の活躍も光った。男子やり投では、昨年のインターハイ、国体を制し、鳴り物入りで入部した大型新人のディーン元気(スポ1)が、3投目に自己記録を1m以上上回る71m89のビッグスローを見せ、見事優勝。世界を目指し、早稲田の門を叩いたルーキーが、鮮烈な大学デビューを飾った。
10000mでは、大迫傑(スポ1)、志方文典(スポ1)の二人が前評判以上の力を遺憾なく発揮しともに入賞。序盤からハイペースでレースが進む中、先頭集団は5000mまでに二人を含む8人にまで絞られる。5600mを過ぎると志方が遅れ始め、先頭ではベンジャミン(日大)が独走態勢に入るが、大迫は冷静な走りで柏原(東洋大)らと2位集団を形成。そのままレースは終盤まで進むと、残り600mで大迫が仕掛け一時は単独2位に浮上する。結局ラスト100mのスパート勝負で鎧坂(明大)、柏原にかわされるも、28分35秒75の好タイムで堂々の4位でフィニッシュ。また、中盤以降粘りを見せた志方も28分台で駆け抜け、7位入賞を果たした。試合後、大迫はレースについて「自分らしさである積極性は出せたが、勝負所で勝てなかった」と最後の最後で日本人トップを逃したことへの反省の言葉を口にした。初の関カレ出場についても「エンジの重みをプレッシャーに感じず、力に変えることが出来た」と語る長距離期待の大器は、「次も自分からチャレンジしていくレースがしたい」と大会最終日に行われる5000mでのリベンジを誓う。
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100mHで2位に入った紫村仁美(スポ2)。 大会後半ではリレー2種目での活躍が期待される。
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女子では、100mHで紫村仁美(スポ2)が、2年連続での2位に終わった。予選、準決勝をともに組1位で通過した紫村だったが、決勝では向かい風2.5mという悪条件の中、自己記録を更新する会心のレースを見せた木村(横浜国立大)に先着を許し、表彰式でも悔しさを滲ませた。400mでは、蔭山愛(教2)が決勝で55秒46の自己記録をマークし4位に食い込む健闘を見せた。また、二人が出場した両リレー種目も、決勝進出を決めた。フィールドでは、下山友里(スポ3)が三本目に向かい風の中12m20を跳び、7位に入った。
穏やかな天候のもと行われた関東インカレ前半戦。様々な種目で入賞者が続出した早稲田は、対校得点でも現在トップの東海大(49点)とは4点差の3位と、悲願の関東インカレ総合優勝も不可能ではない好位置につけた。大会後半戦にも、200mや棒高跳、リレー種目の決勝など上位入賞が期待される種目が数多く控える。もちろん総合優勝への道は容易ではないが、選手一人ひとりが持てる力を存分に発揮し、一つでも上の順位を目指してほしい。22、23日に行われる大会後半でも、『エンジのW』が国立のトラック、フィールドを席巻する姿を期待したい。
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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