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2010/11/20[ア式蹴球部]

関東大学リーグ最終節 流経大に0−1で惜敗…
リーグ戦10位で2010年度シーズンの全日程を終了

 

野田明弘(スポ4)は不動の右SBとして今季は8アシストを記録。副将としてもチームを牽引し続けた。

 
 

CBのレギュラーとして、約3年間早稲田ディフェンス陣の中核を担い続けた小川諒(スポ4)。

 
早大
0
0-1
1
流経大
0-0

関東大学サッカーリーグ戦
第22節
早稲田大学×流通経済大学
11月20日(土)
国立西が丘サッカー場



 11月20日、国立西が丘サッカー場にて関東大学リーグ第22節対流通経済大学戦が行われた。4月に開幕したリーグ戦もついに最終節。早稲田にとっては今シーズン最後の公式戦であり、2010年度シーズンの締めくくりとして何としても勝利で飾りたいところである。流通経済大との対戦となった今季ラストゲームは、最後まで息詰まる熱戦となった。  

   必勝を期して気合い十分で臨んだ早大だったが、立ち上がりにいきなりつまずく。8分、ロングボールで右サイドを崩されると、最後はリーグ戦得点ランク2位の武藤(4年)に押し込まれ先制を許してしまう。しかし、その後は落ち着きを取り戻すと、次第に早大らしい中盤でのパス回しからサイドに展開する攻撃が見られるようになる。奥井諒(スポ3)や柿沼貴宏(教3)などの両サイドからの積極的な仕掛け、23分、30分には幸田一亮(スポ4)のミドルシュートなどでゴールを狙うが、なかなかラストの部分を崩しきることが出来ない。結局、一進一退の攻防が繰り広げられた前半は0−1で終了した。

 1点ビハインドで迎えた後半。まず47分、右サイドを駆け上がった野田明弘(スポ4)のクロスに合わせた中央の皆川翔太(スポ4)が渾身のジャンピングボレーを放つが、ボールはサイドネット。その後もボールポゼッション率で上回る早大は、得意のサイド攻撃からチャンスを作り流経大ゴールに迫っていく。立ち上がりこそ失点した守備も時間を追うごとに安定感を増し、小川諒(スポ4)らの身体を張ったディフェンスで追加点は許さない。72分にはその小川がヘディングシュートでゴールを狙うが、枠を外れる。中盤以降には、鈴木隆司(商4)や中野遼太郎(スポ4)といった攻撃的な選手をピッチに送り込み更なる攻勢をかけようと試みるものの、焦る気持ちとは裏腹に時間だけが刻々と経過していく。そして、最後のチャンスとしてロスタイムに獲得したゴール前でのFKも、野田の右足から放たれたボールは壁に阻まれ、無情にも試合終了のホイッスル。後半は早大のペースで試合を進めたものの1点が遠く、最終戦を勝利で飾ることはできなかった。


 

試合後スタンドに挨拶をする選手達。
多くの4年生の目には涙が浮かんでいた。

 早稲田は7勝10敗5分(勝ち点26)の10位でリーグ戦の全日程を終了。第14節では優勝した明治大から金星を挙げるなど強さの片鱗を見せてくれたが、年間を通じて力を発揮出来ず、目標に掲げた「日本一」には届かなかった。古賀聡監督が就任し、まさに『ゼロからのスタート』となった2010年度のア式蹴球部。まだまだチームとしては熟成しきれず悔しさの残る結果にはなってしまったが、それでも古賀監督が目指す「学生主体のチーム」となるための環境、雰囲気作りや、プレー面も含めたチームとしてのベースは少しずつ築き上げられているように感じられた。今年味わった様々な経験を、引退となる4年生は次のステージでの活躍、3年生以下は今後の戦いに生かしてほしい。悔しさを胸に、いざ来季へ。2011年度こそは、名門ワセダの復活に期待したい。

関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト

(TEXT=岡崎聡、PHOTO=岡崎聡、鈴木崇広)
 


 
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