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FWの松井亮大(スポ3)。 前線で度々攻撃の起点となった。
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ヘディングが武器のCB小川諒(スポ4)。 チームの無失点勝利に大きく貢献。
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関東大学サッカーリーグ戦
第14節
早稲田大学×明治大学
9月20日(月・祝)
たつのこフィールド
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9月20日、茨城県龍ヶ崎市たつのこフィールドにて関東大学サッカーリーグ第14節対明治大学戦が行われた。前節は2−1で中央大学を下し、実に第5節以来の白星を手にしたア式蹴球部。目標とするインカレ出場権に近づくためにも、連勝で勝ち点を積み上げていきたいところである。今節相対するのは、13節を終えて11勝1敗1分と開幕から首位を独走する明治大学。今季ここまで圧倒的な強さを見せている強敵から、早稲田は勝ち点3を奪うことはできたのか。
試合巧者の明大を相手に先制点を与えたくない早大は、9分にサイドから自陣に侵入を許し中央の19番・田中に強烈なシュート、11分にはゴール正面の好位置からのFKでピンチを迎えるが、ともにGKの菅野一弘(スポ4)が好セーブを見せる。その後も明大がボールを保持する時間帯が多いものの、早大は守備をしっかり固めつつ相手の裏を狙う動きでチャンスを窺う。すると、31分に試合が動く。右サイドの野田明弘(スポ4)から中央のボランチ山中真(スポ3)へとボールをつなぐと、ゴール前の富山貴光(スポ2)へとラストパス。富山は体を反転させ守備陣を上手くかわすと、右足で強烈なシュート。これがゴールネットへと突き刺さり、富山の2試合連続となるゴールで早大が貴重な先制点を挙げ1点をリードし前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりは明大のペース。ピンチを迎える場面も度々あったが、運も味方し得点は許さない。すると、次第にリズムを取り戻した早大は、決して受け身にならず、次の1点を貪欲に狙いに行く攻撃なサッカーを展開していく。59分には左サイドの菅井順平(スポ2)からのクロスにファーサイドでフリーになっていた島田譲(スポ2)が頭で合わせるが、これは惜しくも枠をとらえられない。終盤の苦しい時間帯に入っても、攻めの姿勢を貫き、守備でも素早いサポートと冷静な判断で明大のチャンスの芽を摘んでいく。着実に勝利へと近づいてくなか、4分という長いロスタイムには明大の猛攻に合うものの、逆に途中出場の白井豪(スポ2)が敵陣でボールをカットしシュートを放つなど、最後まで落ち着いたプレーで試合を進める。結局、虎の子の1点を守りきった早大が1−0で勝利し、試合終了のホイッスルの瞬間、早大ベンチには歓喜の輪が広がった。
リーグ戦で今季未だ1敗しかしていなかった明大から金星を挙げた早稲田。試合内容を見てみても、互角以上に渡り合う堂々とした試合運びでの「会心」の勝利といえるだろう。これまで、なかなか結果がついてきていなかったチームにとってこの勝利は大きな自信になるに違いない。また、この試合で特に光ったのは、小川諒(スポ4)、畑尾大翔(スポ2)の両CBを中心とした守備面での安定感だ。組織的な守備と積極的なプレスで相手の攻撃を封じ、攻撃にも良いリズムをもたらしていた。一方の攻撃面では、FWの富山がストライカーとしての頼もしさを増してきている。この試合でも決勝点を決めた早稲田のエースは、11月に行われるアジア大会に出場するU-21日本代表にも選出された。リーグ戦では得点王も狙える位置におり、チームの更なる上位進出のためにも今後もゴールの量産を期待したい。
連勝で波に乗りつつある早稲田の次節の相手はライバル・慶應義塾大学。今季も、リーグ戦前期、早慶定期戦ともに苦杯を嘗めさせられているだけに、3度目の正直といきたいところだ。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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