5月8日、等々力陸上競技場にてセイコーゴールデングランプリ川崎が開催された。
8月下旬から韓国・大邱で開催される世界陸上の選考も兼ねたこの大会にはハンマー投げでお馴染みの室伏広治(ミズノ)や400mハードルの為末大(a-meme)、女子100m、200mともに日本記録保持者の福島千里(北海道ハイテクAC)、そして女子走り幅跳び日本記録保持者の井村久美子(アイディアメンタルTC)などといったトップアスリートたちも名を連ねた豪華なものとなった。
早稲田からは、やり投げにディーン元気(スポ2)、4×100mリレーに九鬼巧(スポ1)、棒高跳びに笹瀬弘樹(スポ4)が出場した。
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自己新は出たものの、標準突破ならず悔しいところであろう。
次回こそは79m50を破り、ディーンの満面の笑みを見たいところだ。
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アテネ、北京オリンピック日本代表の村上幸史(スズキ浜松AC)をはじめ、自己ベストが80mを超えている海外選手勢が連なったやり投げに出場したディーン。かねてから「海外の選手と競うとテンションがあがる」と言っていたディーンにとって今大会はまさに絶好の機会である。1投目は74m35とまずまずの記録であったが、同順目の最後に投擲を行った村上がいきなり82mを超える記録を出し、観客席からは大きな歓声が湧いた。するとそれに刺激を受けたかのようにディーンは2投目に78m90を叩きだし、これまでの自己記録78m57を見事に塗り替えた。3投目以降は記録がふるわずに世界陸上B標準である79m50の突破は惜しくもならなかったが、好調ぶりをアピールし今週末から行われる関東インカレに弾みをつけた。残念ながら今回も村上に及ぶことはなかったものの、彼が80mを超えて村上、更には世界と互角に渡り合う日はすぐそこにまで来ているのではないか。
そして試合後にはチャリティーとして募金活動を行い、ファンへのサインにも快く応じたディーン。アスリートとして、人として、これからも大きく成長していくであろう早稲田での2年目に目が離せない。
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