6月10〜12日、埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にて第95回日本陸上競技選手権大会が行われた。陸上日本一を決めるこの大会は8月下旬から韓国・大邱にて開催される世界選手権の代表選考も兼ねている。早稲田からは10種目12名の選手が出場し、激戦を繰りひろげた。
トラックでは400mに浦野晃弘(スポ3)が出場。一昨年、昨年はともに6位入賞を果たしており、3度目となる今回は更に一段上の順位が期待された。まずは予選で確実に3位に入り決勝へ。スタートとともに勢いよく飛び出すも終盤いまひとつ伸びきらず、6位でゴール。タイム的にも悔しさの残るレースとなった。
1500mには岡崎達郎(人4)が登場。予選では組内1位を果たし、その顔にはまだまだ余裕が見られた。迎えた決勝、スタート直後しばらくは先頭集団につき、落ち着いたレースを展開する。スローペースな集団に変化が起こったのはラスト一周の鐘が鳴り響いてからだった。先頭を走る選手らがペースアップすると岡崎もそれに対応、3位争いを演じるかと思われたがラスト50mで失速、他選手にかわされ7位に終わった。これまで数々の大会で成績を残してきた岡崎も早稲田での競技生活は今年で最後となった。有終の美を飾るべく、彼が再び表彰台に乗る姿に期待である。
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先日5000mの自己ベストを更新したばかりの大迫。実業団相手でも憶することなく終盤まで日本人トップ争いに加わった
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5000m決勝には平賀翔太(基理3)と大迫傑(スポ2)が出場。序盤から積極的に先頭集団につく大迫に対し、平賀は後方から機を伺う。2000mすぎにトップ選手が動きをみせはじめると大迫もすぐに対応し日本人トップ争いを演じるも、ラスト1周の鐘が鳴らされると他選手のスパートについていけず。しかし苦しい表情になりながらも最後に巻き返しを図り6位に入った。一方の平賀は最後まで調子があがらず24位でのフィニッシュとなった。
今回は女子勢も活躍を見せた。女子400mでは蔭山愛(教3)が出場。先日の関東インカレでは他種目でも健闘した蔭山。予選ではいきなり55秒09の自己新記録をマーク、自身初出場となる日本選手権の舞台でも臆することなく堂々と決勝に駒を進めた。翌日の決勝でも順位は振るわなかったもののセカンド記録を出し、確かな成長を感じさせた。 |