1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 慶大 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 早大 3 0 0 0 0 0 0 3 × 6

　10月28日、照りつける太陽のもと伝統の戦いが始まった―早慶戦。 互いに優勝の可能性が消滅して迎えた今季はまさに両校の"プライド"を懸けた戦いと言えるだろう。

　今日の第一戦は早稲田が初回にペースを掴み、それを離さなかった。 1回表の慶應の攻撃を抑えた直後の1回裏、一死から早稲田がチャンスを迎える。2番佐々木孝樹(スポ3)が左前二塁打で出塁すると、3番土生翔平(スポ4)が右前打を放ち一死1,3塁とチャンスを広げる。ここでバッターボックスに立つは4番杉山翔大(スポ3)。頼れる4番は期待通り適時打を放ち早稲田が先制。続く5番地引雄貴(スポ3)が三振に倒れるも6番渡邊侑也(スポ4)が中越適時三塁打を放ち2点を追加、春季に苦戦したとは思えないほど好打が光った。

　そんな高梨を更に援護するように8回裏、またもや一死から4番杉山5番地引が安打を放つ。6番渡邊侑は四球を選び一死満塁、ここで7番市丸大介(教育4)が左前適時打を放ち1点追加。更にチャンスは続き代打羽鳥達郎(文構4)が三振に倒れ二死満塁になるも、9番川西啓介(社学4)が中前適時打を放ちダメ押しの2点追加。市丸、川西共に最後の早慶戦、4年生の意地を見せた。

　このまま早稲田の勝利かと思われた9回裏、高梨に代わって入った有原航平(スポ1)が慶應の反撃につかまる。4番伊藤を遊飛に打ち取るも続く慶應打撃陣に猛攻され2点をあたえてしまう。
しかし反撃もここまで。有原がなんとか抑え6−2と快勝した。

　今日の試合は慶應のチャンスの芽をことごとく摘み取り、早稲田は6点を得点し順調な戦いであった。 しかし、9回裏に2点を許してしまい、選手達も観客も最後まで油断禁物と再確認したことであろう。
早稲田の好調そのままに2連勝で勝ち点１を奪い、そして紺碧の空を大合唱したい。その思いは皆同じである。