その後の2区では日本代表・西原が区間賞の好走でトップに躍り出ると、日本学生選抜の竹中もそれに追随するように2位に順位を押し上げ、3位にロシア、4位にはトップとの差37秒でケニアが続いた。
今大会もう一つの注目は、竹澤・尾崎OBが出走した3区(10km)。前々回大会でも日本代表として3区を走り区間賞を取った竹澤は先頭で襷を受け取ると、序盤から快調なペースで首位を独走する。後続では4位からスタートしたケニア代表・ムウィキャが4km過ぎでロシア、日本学生選抜をかわし2位に浮上。竹澤は中間点(5km地点)を14分15秒という好ペースで通過するが、ムウィキャはそれをはるかに上回るペースでの追い上げを見せ、8.5km付近で遂にトップ竹澤をかわす。竹澤は終盤苦しい走りとなったものの、最後まで粘りを見せトップのケニアとは8秒差の2位で襷リレーを果たした。千葉選抜で3区を任された尾崎は8位で襷を受け取ると、中盤以降9位ポーランドの猛追を受けるも、しっかりと8位をキープしレースを終えた。
レースは、4区で日本代表がトップに浮上するも5区で再度ケニア代表にかわされ、そのままケニアが優勝、2位で日本代表がゴールした。日本学生選抜は最後まで順位を上げきることができず3位でフィニッシュ、二年連続の優勝は叶わなかった。日本学生選抜として1区を任された大迫は、区間賞はならなかったものの世界の有力選手にも負けない積極果敢なレースで実力を見せつけた。箱根駅伝でも主要区間での起用が予想される大迫。この大会での経験を糧とし、今後の更なる成長に期待したい。
箱根駅伝まであと約1カ月。出雲・全日本では東洋大・駒澤大に一歩出遅れる形となった早稲田だが、先日の上尾ハーフなどの結果を見ると、強力なそれら二校とも十分に対抗できる戦力、強さが徐々に復活しつつあると言えるのではないだろうか。あとは、これからの集中練習で最後の仕上げを施し本番を待つのみ。故障や体調管理に細心の注意を払いながら残りの時間を過ごし、チームが万全の状態で箱根のスタートラインに立てることを願いたい。
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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