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2013/06/16 [競走部]

早稲田、今の力はいかに
第231回日本体育大学長距離競技会


 「今のチームのままではやばい」―大迫傑(スポ4)、長距離コーチが試合後のミーティングで口をそろえて部員に向けた言葉が物語る。 16日、2日目に行われた5000m。長距離ブロックから総勢38人が出場した。記録を狙うためにも自分の現状を知るためにも夏に向けて目標を定めて各自が取り組む重要な大会だったようだ。

  今回自己ベストをたたき出したのは7人。田口大貴(スポ3)以外は全員1、2年生だった。最近、大迫(スポ4)を始めとする上級生の活躍が目立った早稲田にとってよい追い風が吹く形である。特に最終組28組に出場した武田凜太郎(スポ1)は13分台、好記録でのフィニッシュ。「コンディションがよかったので13分台を狙えるときに狙っていこう」とレース前考えていた通り、得意の中間走から最後のキレのあるスパートで大きな収穫を手にした。関東インカレでは悔しい思いをした武田。それから自己分析をし、練習量を調整して今大会に向けた準備が実を結んだようだ。また、春先怪我で試合出場が難しかった柳利幸(教2)が復帰1か月後初のレースで自己ベスト。「武田と田口さんにラスト100で抜かれて、13分台もならなかったので悔しい」と言いつつも今大会が調子を戻すいいきっかけとなったことは間違いない。
 対して上級生は苦い結果を味わった選手が多かった。それぞれの組でレース展開が違うものの、自己ベストから30秒以上かけ離れた選手も多い。「練習を積んでいるのに出ないのはおかしい。足りないところを戒めて」(大迫)いくことが各個人の課題克服へ近道になるだろう。

 早稲田の良い点も課題も顕著に現れた今記録会。タイムや同じレースを走った他の強豪校を見ても早稲田はあと1枚が足りないといわれる理由が浮き彫りとなった。「Bチームはこのままでは困る。Aチームも実業団と対抗できるだけの力を持たなくては関東を勝ち抜けない」とコーチも選手に語りかけるように選手一人一人のレベルアップが秋以降の早稲田を占う。それに応えるべく浅川倖生(スポ1)も「箱根で勝負というチームの目標に向けて底上げするために自分も絶対に上のチームに上がって強くなっていきたい」と力強く語ってくれた。選手達の熱い気持ちはどのチームにも負けていないはずだ。全ての選手の歯車がかみ合ったとき、新旧の融合がかなったときに早稲田復活ののろしが上がる。


※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 武田・柳・浅川

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=西村侑美)
 


 
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