初日に行われた男子1500ｍで、池山謙太(スポ2)が4位入賞を果たした。
2組4着プラス4で行われた予選。着順での通過を目指した池山は、序盤から3〜4番手につけるもラストのホームストレートでかわされ6着フィニッシュ。しかし自己ベストに近い3分50秒41のタイムで拾われ、自身初の全カレ決勝進出を決めた。
入賞、そして3分50 秒を切ることを目標に臨んだ決勝。事前にコーチと話し決めたレースプランは「力のある人たちが前で競いあうだろうから、こぼれてきた人を拾っていく」というもの。これが見事にハマった。先頭が早めのペースで競い合う中、池山は落ち着いて集団の中ほどをキープ。400ｍ付近ですでに集団は縦長になるが、5〜6番手につけ耽々と上位を見据えた。ラストの第4コーナーをまわり、予選ではここから力尽き着を下げてしまったが、決勝では逆に1人を抜いて堂々の4位。3位にも迫ろうかという力強いスパートだった。「順位が良ければタイムもついてくると思っていた」という池山、3分50秒19で見事自己ベストを更新。しかし目標としていた40秒台には届かなかったために心残りもあるようだ。しかし今日のレースを見る限り、その目標も達成は間近だろう。
800ｍで出場し予選敗退に終わった昨年の全カレから、種目は違えど4位入賞を果たした今大会。成長を支えたのは早稲田大学競走部の環境だという。冬季練習や夏の集中練習など、質の高いトレーニングをこなすことのできる環境。さらに、力の拮抗した同学年の選手たちの存在も大きい。「練習も競い合ってできるし、お互いにアドバイスなどもします。それぞれライバルでありながら、尊敬できるところもあって、刺激になりますね」と、これが池山を含め2年生を中心に中距離ブロックが充実してきている所以か。
今後については「さらに力をつけ、日本選手権などの大きな大会に出られるよう頑張りたい」との目標を語る池山。「早稲田大学競走部員としての自覚が強まったことが、精神的な成長につながった」との言葉も頼もしく、期待は高まるばかりだ。
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