2日目最終競技となった5000m決勝。周りの強豪校との戦いも気になる中、大迫傑(スポ4)は2位、山本修平(スポ3)は5位、武田凜太郎(スポ1)は10位とし、入賞者2人という早稲田復調ののろしをあげる結果となった。
「積極的なレースをしようと思っていたので予定通りだった」と語る大迫は、スタート直後から1周目62秒で入るハイペースな展開に持ち込み、いくつもの世界を経験して培った力で他を圧倒する。3000mを過ぎると設楽啓太(東洋大)ら日本人選手を引き離し、「最後勝負になると思っていたので意識していた」とキトニー(日大)との一騎打ちに。そのまま残り1周までお互いの様子を探り合った。デッドヒートが始まったのは鐘が鳴った直後。大迫は積極的にペースを上げ、残り300m手前で切り替えてキトニ―を引き離そうとする。200mとなったところでキトニ―が前を出るも、最後まで大迫はあきらめない。しかし、必死の走りは実らず2位13分47秒21でフィニッシュ。「最後負けてしまったのが反省点」と堂々の日本人最高位ながらまだまだ満足しない大迫の陸上へのひたむきな姿勢が窺えた。
一方、山本と武田は第2集団でのレース。「関東インカレの反省を生かして前について勝負するレースを目指した」と武田が語るように6位集団として落ち着いて入賞を目指した。しかし、残り3周を残して山本がスパート。集団がばらけ、山本は単独6位に躍り出る。その後、1人かわして5位でゴール。14分12秒21と復調の兆しを見せ、「前日の疲れもあったため、5000mには満足している。でも、まだまだです」と今後に期待できる内容となった。武田はペースの変化に反応できず「これが上との壁」と本人は口にし、10位14分22秒21と課題を残した。
5月の関東インカレで長距離は大迫のみの入賞となり、暗雲が立ち込めた早稲田。しかし、今大会でそれを払しょくする結果を残した。三大駅伝の開幕まであと1か月。この良い流れを引き継ぎたいところだ。
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