早川恭平(スポ4)
▽110mH
予選 14秒01(1着)、準決勝 13秒89(2着)、決勝 13秒95(4位)
――総合2位という結果を振り返って
春のシーズンで戦ってきた東京六大学や関東インカレなどチームとして戦っていく試合という部分では中々短距離としても長距離としても納得のいく試合が出来なかったんですけれども、夏を越えて競走部としては一番大きな大会である今大会で短距離・長距離両方ともバランスよくというか、それぞれしっかり点を取って戦えたっていうところが非常によかったんじゃないかなと思います。その結果が総合2位という結果に結びついたんじゃないかなと思うんですけれども、ただ総合も2位ですし、トラックの部の方も2位ですし、また多種目優勝数の方も1位が2校あったんで3位と全てが全て次点がついてしまうような形が出てしまったので、それはチームとしても個々としても練習の中でも、普段の生活でもそうですけど、足らない部分があったりとか、何か考えが行きついていない部分があったりだとか、練習の中で逃げていた部分というのが少なからず全体が全体であったんじゃないかなと。そういうものの積み重ねが実際最終的なチームの結果として全て1位が取れないとか、次点を取ってしまうような形になってしまったと思うのでそこは残念ですね。
――昨日までは総合1位を守っていましたが、総合優勝や多種目優勝は狙っていましたか
総合優勝についてはあんまり考えていなくて、多種目優勝のほうはしっかり取って行こうと。チームの総合力というよりも、個々がしっかりどれだけ結果を残して上位入賞、優勝出来るかというところを目標としてやってきましたので、多種目優勝を狙っていたのですが、ただその中でそれぞれ出た選手がしっかりと点を取ってくれて、それから下位であってもしっかり点にこだわる姿勢っていうのはチームの中でも出たので、そういった部分で嬉しい誤算と言いますか、1日目2日目と総合トップを走らせていただくことができました。ただ3日目は日本大学さんが強いというのは分かっていましたし、僕らは僕らでそれはしっかり戦っていこうと、そういうことを意識せずに、自分達の戦いをしっかりしていこうという結果の2位だったという形ですね。
――関カレと比べるとバランス良く点が取れチームがまとまっている印象がありますが。
長距離に関しては関東インカレで大迫以外点が取れないという競走部全体としても悔しい思いがありました。そういった思いをしっかり忘れずに持って夏をしっかり迎えてくれて、長距離の合宿が多々ありましたけれども、その中できちんと考えて乗り越えて来てくれたんで、今回は大迫だけでなくて、全員でというか、出場したメンバーが入賞してくれる結果に繋がったんじゃないかなと思います。短距離も九鬼を筆頭に上位で戦うことは出来たんですけれども、僕自身も4位だったりとか3位まで入っても1位に中々なれないとかそういった部分はあったのでもっともっとこだわって逃げずにやれればよかったかなとは思います。
――主将として3日間見ていて何か思ったことは
僕としては主将うんぬんもあるんですけれども、4年生ということで最後のインカレで1年生から4年間全日本インカレというものを戦わせてもらったんですけれども、1年として同じチームはなくて、先輩方が代わっていって、僕達も上級生になって下級生も入ってきてというチームが毎年毎年新しくなる中で4年やってきて、実際僕が最上級生になって1年間このチームでしっかり戦っていきたいという思いを持ってずっとやっていたので、春のシーズンは振るわないところもあってすごい歯がゆい思いもしてきたんですけれども、この全日本インカレでは全て納得のいく結果というと全然そんなことはないんですけれども、チームとしてはしっかりある程度の部分では全体として戦えたんじゃないかなと思います。下級生の勢いもありましたし、それから3・4年生の意地もありましたし、そういったところがうまくかみ合って、3日間戦えた部分はあったなと思うので、よかったなと思います。
――では個人について。110mH決勝のレースを振り返って
もうスタートで本当に出遅れてしまって、そこから全然走りを作ることが出来なかったです。考えの至らない頭で色々考えてしまったのでもう少し無心でレースを楽しめればよかったなとは思います。
――後半はどう立て直そうと?
元から前半はあまり早くはないタイプなので、しっかり速い選手に付いていって、冷静に後半5台目以降、仕掛けていければなあと思っていたんですけれども、自分で自分のレースが出来ませんでした。スタートから自分のレースが出来なかったのでその段階で焦ってしまって中々持ち味の後半が出ず、自分自身のレースパターンで納得の出来るレースが出来なかったっていうのが勝てなかった要因だなと思います。
――主将としてのプレッシャーはありましたか?
無いって言えば嘘になりますけども(笑)ただそういうプレッシャーよりも、今回応援席がいつもと違ってたので、スタートの後方で皆に応援してもらってプレッシャーというよりは全員にやっぱり支えられてじゃないですけど、応援されて走れるなと、本当にありがたいなという気持ちのほうが大きかったですね。
――今後の出場予定は
2週間後に早関戦と早慶戦が対校戦が2試合続きますので、そこに参加させて頂きます。その2週間後に出身の長野県の代表として国体にも参加させて頂きますので、後半シーズンはその3レースですね。早関戦、早慶戦と国体とこの後続きます。
――そこでの目標は
ある程度良い形で勝負できるところまで来ていると思うのですが、僕自身が何より、自分でやらなきゃいけないこと、やるべきことから逃げていた部分であったりとか、中々考えが確立出来ていなかったっていうところも多かったと思うので、自分がそういったところをもう一度見つめなおしてやっていくことで結びついていくと思うので結果もそうなんですけど、タイムにこだわってやりたいなと思います。
野澤啓佑(スポ4)
▽400mH
予選 50秒11(1着)、決勝 49秒94(1位)
▽4×400mR
予選 (木村-愛敬-野澤-佐藤)3分07秒02(1着)
決勝 (木村-愛敬-佐藤-野澤) 3分07秒06(2位)
――優勝おめでとうございます!大会2連覇を果たしました
本当に嬉しいです。でもそれよりもチームに4年生として貢献できたことが一番嬉しいです。
――最上級生としてのプレッシャーは
あったといえばあったんですけど、その前にディーンが優勝していたので、その勢いに乗って勢いづけられたというか。一緒にやってやろうって思えました。
――予選からいい流れで決勝を迎えましたが、それも結果につながりましたか
この大会へのコンディション調整がうまくいったので、それで予選の時も楽に走れましたし、決勝もそのままの流れで行けたのでよかったかなと思います。
――「夏場に向けて頑張る」と合宿前話されていましたが、どのように過ごしてきましたか
ユニバーシアードが終わってからトレーニングを結構積んで、合宿とかでも走り込みなどしっかりできたのでそれが走れている理由にもなっていると思います。
――強豪がそろった決勝前は他の選手を意識しましたか
やっぱり周りの意識はするんですけど、自分のレースをすることがまず第一優先なのでそれをしっかりできるように心がけて決勝に臨みました。
――試合のイメージは作っていましたか?
一応記録を狙ってレースをしようと思っていたんですけど、ただ今回の決勝のレース内容としては満足できるような結果ではなくて最後9台目と10台目で足が合わなくなってしまってそこが一番の課題だったので、できなかったというのは自分としては悔しいです。
――第3コーナーあたりからトップに立ち、流れはよかったのでは
ちょっと前半でオーバーペースになってしまったので、それが後半に影響して足が合わなくなったりしたのかなと思うんですけど、やっぱりレースの中でも自分が行けるかっていうのが大切になってくると思うので改善しなくてはならない点かなと思います。 ――これから10月の東アジア大会など試合が控えています。 今後の目標はシーズン中に記録をどう出すかだと思うので、どう自己記録を出せるかというところに重点を置いて、なおかつ結果も重要なので両方を大切にしていきたいなと思います。 ――ではマイルリレーについて。予選はいつもと違って3走でしたが
予選は前半で逃げ切るというか、4走にいかに余裕を持って渡すかというレースプランだったの1走、2走でいい位置で来て、引き離して、4走という形で考えていました。
――決勝は4走に戻り、2番手でのバトンとなりましたが、どのように待ってましたか
2番手でもらっていけるかなという風には結構思ってたんですけど、前半の200mで追いつくことが出来なくて結局そのままの流れでゴールまで行ってしまいました。そこで追いつけなかったのは僕の力不足なので、そこを改善すること、あとは4走は1番でゴールすることが役割なのでできなかったのは申し訳ないと思います。次はもうないので来年の後輩たちに託して頑張ってもらいたいと思います。
九鬼巧(スポ3)
▽100m
予選 10秒33(1着)、準決勝 10秒19(1着)、決勝 10秒33(1位)
▽4×100mR
予選 (九鬼-竹下-欠畑-愛敬) 39秒71(2着)
決勝 (竹井-九鬼-竹下-欠畑) 39秒11(2位)
――100m優勝おめでとうございます。今の気持ちは 大学入ってやっぱりタイトルが欲しかったので、優勝できたことはすごく嬉しい気持ちでいっぱいです。でも大本命の山縣(慶應大)がいない中でのレースだったのでそこは少し残念なところではありました。
――やはり山縣選手と競りたかったですか そうですね。自分の調子も良かったというのもありますけど、準決勝から飯塚君(中央大)と3人で走れるという機会はそうないと思いますし、(山縣が走ることで)そこから見えてくる課題やレース展開も想像していたので、山縣が走らないというのを聞いて少し残念でした。 ――優勝の要因は
僕の中で勝てた1番の理由としては準決勝で(飯塚に)0.03秒差で勝てたことだと思っています。準決勝で勝てたことが1番良かったのかなと思って。やっぱりあそこで負けていると決勝も良いイメージではいかないまま多分スタートラインに立ってしまうことになったと思うので、準決勝でしっかり勝って決勝に進んで、決勝でも後半焦らずに自分のレースを組み立てることができたのだと思います。決勝では先生とタイムよりも勝負に出ようと言っていて、やっぱり調子が良かった分、中盤の加速力も良かったのでそこで一気に差をつけて勝負に出ようと思っていたので本当にイメージ通りだったと思います。 ――タイトル獲得にこだわったのですね。 そうですね。1日目の朝から本当に調子が良くて勝つには絶好のチャンスだと思っていました。 ――以前から、「自分の走りができたらタイムや結果もついてくる」と話されていましたが、今回はまさにそれを体現できたのではないですか? 本当にそうだと思いますね。やっぱり自分の組みたてたいレースであったり、思っていることをレースで形にできたというのが大きかったです。それができれば本当に結果もついてくるんだということが今回改めて分かりました。
――今シーズンはもどかしい時期が続いていましたが、これが新たな起爆剤となりそうですね。
そうですね。本当に良い動きもできましたし、自己ベストも出す事ができて、新しい感覚とかも会得できたので、僕にとって素晴らしいインカレだったかなと思います。 ――次の試合は 早慶・走関戦と国体ですね。早慶戦では多分山縣も出てくるので、そこは本当に僕も楽しみにしていて。2人とも万全の状態で出られるかは分からないですけど、一緒に走ってみてそこから見えてくる課題があると思うので、早慶戦は大会としては小さいですけど、伝統ある大会なのでしっかり戦いたいと思います。
――目標とする記録は 今回10秒19が出たことは出たのですが、今年の世界陸上で言えばA標準は10秒15だったので、やっぱりA標準を出さないと世界で戦いたいとか世界を見てっていう段階にはまだまだいかないなと思っています。やっぱりB標準じゃ話にならないですし、勝負にならないので、やっぱりA標準というのにこだわりを持ってやらなければならないと思います。
――では4×100mR決勝を振り返って
昨年のインカレよりもタイムは良かったんですけど、やっぱりけが人が多いのが課題としてあります。全員が全員万全の状態で臨めていないというのがチームとしてはまだ良くないのかなと思いますね。ただ、関東インカレの時にはサブに回っていた先輩や後輩が春から夏にかけてのシーズンで素晴らしい記録や成績を大会で残してくれて、リレーで誰が走るか分からないという状態に持ってきてくれたのでレベルも上がって。今回けが人で早稲田記録を出した時のメンバー2人が欠けましたけど、そこは傷を生めることができたのではないかなと思います。 ――九鬼・竹下・欠畑選手は予選から決勝にかけて走順が変更となりましたが、理由は 予選では先行逃げ切りで決勝に行こうと話していたんですけど、先生と話している中で、僕と竹下のところで思うように生かせなかったというか、やっぱり2・3走で流れを作った方がもっと生かせるんじゃないかというのが先生の考えだったので、決勝では2・3走で良い流れを作ってどれだけ勝負できるかということでした。決勝で2・3走になることは想定内でした。
――日本選手権リレーに向けて 中央大学に勝ちたいかなと。今はけが人が多いですし、万全な状態じゃないので、もう一回リレーチームで38秒でちゃんと走れることを証明するためには秋のシーズンここで記録を残さないといけないなと思います。まずは優勝したいというのが一番です。
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
天皇賜杯第82回日本学生陸上競技対校選手権大会レポート
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