関東インカレ初日。男子1部、早稲田勢の先陣を切って登場したのはスーパールーキー加藤修也(スポ1 )だ。加藤は昨年インターハイ・国体・日本ジュニア選手権の高校3冠を達成しており、持ちタイムの45秒69はジュニア日本歴代3位の記録。大学生となった加藤が関カレの舞台でどのような走りを見せるのか、注目が集まった。
185cmの長身、長い手足を生かした走りは圧巻だ。予選、準決勝、決勝と加藤はすべてトップでゴールラインへと飛び込んだ。強風という悪条件もあり記録こそ平凡ではあったが、関カレという舞台で加藤はしっかりと勝ってみせた。
レースの前半では、加藤はあまり目立たない。男子400mで日本選手権9連覇中の金丸祐三(大塚製薬)は前半から飛ばし他を圧倒するスタイルだが、加藤はむしろその逆で、後半一気に追い上げて来る。400mはスタート位置の関係上ラスト100mのホームストレートに入ってから順位がわかりやすくなるが、今回は予選から決勝まで、そのホームストレート入口の時点では常に加藤の前に何名かの選手がいた。しかし加藤はそこから、大きなストライドで先行する選手を抜いていき、最終的にはトップでゴールラインへと到達する。もっとも観客の多いホームストレートで前を行く選手たちを抜き、トップに立つさまは、とても派手で印象的だ。決勝のあと、客席からは感嘆の溜息がもれていた。
決勝のトップ3は非常に僅差だった。2位は加藤の高校時代からのライバルでもある油井快晴(順大1)、3位は3日に行われた静岡国際で加藤に先着した小林直己(東海大2)。まずは関カレで加藤が勝ったが、これからも競るだろうライバルたちだ。切磋琢磨し、これからの成長に期待したい。
次週にはマイルリレーの決勝も控えている。加藤の加入が刺激になっているだろう早稲田、400m4位だった佐藤拓也(スポ3)ら選手は充実している。2年ぶりの優勝なるか、注目だ。
加藤修也(スポ1)
400m 予選 47秒96 1着,
準決勝 47秒37 1着,
決勝 47秒25 1位
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