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Realvoice大槻枝美8月号 

2002/10/11更新  第6回

 今年度の大槻さんのシーズンは例年以上に長い。4月の室内選手権に始まり、6月の世界大会、8月の日本選手権、9月のインカレ、10月のアジア大会と大会が続く。特に9/3〜10/1までの長期合宿及びアジア大会のため、9月〜10月中旬まで自宅に帰ることができない。

 そのため、今月号は前回8月のインタビューを中心に、「卒業後について」などをテーマに編集部でまとめました。試合期のホットな情報は、メールで届いた「9月分日記」(次ページ)をご覧下さい。<編集部>

 8月ともなると、多くの大学4年生は、既に就職活動を終え、来年度以降の所属先が決まってきている状況である。4月の段階では、「将来については、特に考えていません。競技をやっていくことは確かですけど、今はそれほど考えていませんね。」といっていたが、それから5ヶ月経ち、そのへんはどういう変化があったのだろうか?

「アテネ、北京オリンピックまでは続けるつもりです。」
大槻枝美 

「やっぱり、競技を続ける、というのは変わりませんね。アテネオリンピック、北京オリンピックまでは続けるつもりです。水泳は結構30才近くまでやっている人も多いので。コーチにはその次も、え〜っと三十・・・(指をおりながら)って言われていますけど、そこまでは今は何にも考えてないですね(笑)」

──その上で、どのようなカタチで続けていくか、ということが問題ですよね。今回の日本選手権を獲得した石井さんは社会人(埼玉日産)として、パートナーの宮嵜さんは、大学院生として体育の勉強しながら競技を続けていますが、大槻さんの理想としては?

「シーズン終わるまでまたなくてはいけないんですけど、今所属してるミキハウスDCでやっていければいいとは思っています。理想としては、もちろん、一日中競技に集中できる環境がいいですね。日本では、丸一日仕事しないで競技をやれる環境って少ないですけど、やっぱり午前中仕事しながら、とかより競技に集中したいです。」

──選手生活の後は、コーチとかになるってことは考えてはないんですか?

「いや、まだ何にも考えてないんで、、、。コーチになればってウチのコーチには言われるんですけど、、、。今も、ジュニアのコとか教えることはあるんですけど、私がやるとめちゃくちゃ厳しくなっちゃうんですよ、、、(笑)。私、昔、体操やってたせいか、どうしても厳しくなちゃって、、、。『コーチにはお前はコーチに向いてる』って言われるんですけど、どうなんでしょうね、、、。」

 インカレ、アジア大会を控えたシーズン中だけに、今は、目前の大会へのイメージでいっぱいのようだったが、競技を続けるという意志はより揺るぎないものになっているように感じた。彼女の場合、大学水泳部に所属しているとはいえ、通常の練習もミキハウスDCとしてやることが多いため、大学生から社会人への変化という意識がわりと小さいのかも知れない。いずれにせよ、飛込みを続けられる環境を第一に考えた時、彼女がどのような選択をしていくのか、シーズン後の進路についても注目である。

 



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