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早稲田スポーツ探訪

部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。

2002/11/15更新  第19回

「第50回早慶戦前夜祭 稲穂祭@大隈講堂」

 今年で50回目を迎えた野球部秋季早慶戦前夜祭「稲穂祭」が10月29日(火)、大隈講堂にて催された。当日は開場前から大隈講堂前にて応援部によるデモンストレーションが行われ、多くの学生が列を作り会場付近は熱気に包まれた。稲穂祭は第1部「野球部壮行会〜奮え早稲田健児〜」、第2部「早慶応援対決〜もうひとつの早慶戦〜」、第3部「前夜祭最終幕〜秋の早慶戦へ向けて〜」の3部構成で行われた。

 
4年生部員が勢揃い!
 

 
圧巻!「人生劇場」
 

 会場内に入り、ブザーが鳴りいよいよ開演だ。応援部笹山主将(一文4)の挨拶が終わり、野球部の活躍シーンのスライドが映し出されると会場のボルテージは一気にヒートアップ。そしてチアリーダーの先導で秋季限りで引退する野球部の4年生が入場。会場は「早稲田健児」、「紺碧の空」の大合唱。野球部の4年生がステージに上ると自己紹介が行われ、和田投手(人4)は「第一戦で(優勝を)決めたいと思います」と頼もしい一言。また「野村監督を早稲田のフィリップ・トルシエにしたいと思います(?)」と優勝への決意を述べる選手もいて会場をおおいに湧かせて、笑わせてくれた。

 野球部4年生の自己紹介が終わると、お待ちかねのサインボール抽選会(神宮球場に早稲田の応援に来るごとにスタンプ1個がもらえ、それが5個たまると野球部選手のサイン入りボールが当たる

抽選会に参加できる)が行われた。かくいう私も今季、神宮にはゆうに5回以上足を運んできただけにスタンプカードを忘れて抽選会に加わることができなかったのが本当に悔しかった。来年は必ずスタンプカードを持ってくるぞ!

 そして第2部へと進行する。まずチアリーダーズの演技が行われ、華麗な演技、爽やかな笑顔に観衆の目はもうくぎづけ。それが終わるといよいよ早慶両校の応援旗が入場。皆で「早慶讃歌」を歌い、もう会場の雰囲気は神宮球場の学生席そのものだ。そして早大放送研究会による実況で仮想早慶戦がプレイボール。「1回表早稲田の攻撃、ワセダが誇る切り込み隊長の1番セカンド田中が打席に入りました。」のアナウンスに会場は田中コールの嵐。もちろんランナーが出ればスパークリングマーチ、WASEDAコールも行われる。さて、ここで私は思った。「慶応側の攻撃の際は応援はどうなるのだろう?」と。しかし、それは杞憂だった。慶応の攻撃になると慶応応援指導部が応援をリードし、「さぁ、慶応の攻撃、打席にはミナトの愛称で親しまれる1番セカンド湊川選手です。」のアナウンスに会場は「かっせーミナト・・・ウーK!ウーE!ウーO!KEIO!」と熱い声援を送り盛り上がる。ヒットを打ち、慶応に得点が入ると会場一同「なんでだよ〜」と実況にブーイングを送りながらも慶応の応援歌である「若き血」を熱唱。普段はなじみのなかった“慶応式”の応援でも盛り上がることができ、まさに一石二鳥な早慶応援合戦であった。

 応援合戦で盛り上がった後はいよいよ最終第3幕へ。この最終章で行われたもの、それが応援部4年生による『人生劇場』だ。「早稲田の杜が芽吹く頃、花の香りは沈丁花、人生意気に感じたら、ビクともするなと銅像が、ビクともせずに風に立つ・・・」と長い文章にもかかわらず朗々たる素晴らしい口上、それとリーダー長の気迫あふれる勝利の拍手に感動。最後はもちろん「都の西北」「紺碧の空」の大合唱で稲穂祭はフィナーレ。大満足の2時間半であった。

 稲穂祭に参加して11/2、3に行われる早慶戦に向けて待ちきれないという思いがさらに増し、そしてこのような行事を毎年行っている応援部は本当に凄いと思った。また来年も稲穂祭に必ず参加したい。(終)

 

(TEXT=中島和朗、PHOTO=長友亮太)
 


 
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