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  Realvoice年間プロジェクト 

2004/10/24掲載 

(本年度第3回はこちらへ)

 いよいよ10月30日、31日にスピードスケートの開幕戦となる全日本距離別選手権が長野市のエムウェーブにて行われる。カルガリー、北海道、そして長野と長期に渡って行った合宿でのトレーニングの状況、そしてシーズン開幕を間近に控えた心境を開幕のちょうど2週間前となる10日16日に、リンクでの練習を終えたばかりの土井に聞いた。

――長野に入ってから順調に練習はできていますか?
 今のところ順調にできていると思います。今年は夏にカルガリーに行けたのでスケーティングを確認できましたし、また新しいこともいろいろ考えながらやっているので、ヘレンベーン(昨シーズンW杯最終戦)で掴んだ滑りがだいぶ自分のものになってきたかなと思います。


 大会を控えリンクでは多くの選手が滑走している。

――カルガリー合宿ではサマークラシックという記録会にも出て1分49秒81という記録を出しましたが・・・、
 大会に出るというのではなく、あくまで練習の一環として出場しました。夏は氷もそんなに滑らないですし、自己記録を狙ったレースでもないので。自分としては予想してたより良いタイムが出たので、驚いています。

――北海道合宿はどうでしたか?
 北海道では追い込むだけだったので、体力的な面でしっかりと追い込みができたのでそれはそれでよかったかなと。

――北海道合宿では小中学生を対象にしたスケート教室も行ったそうですが・・・、
 コーチの知り合いの方から依頼をうけて行ったんですけど、中学生くらいの子にやたら難しい技術を教えても駄目ですし、だからといって“根性、根性”というのもないですし、教えるのも難しいなと感じましたけど、ポイント、ポイントをしっかりと教えたので目に見えて子供たちが変わって「スピードが出る」って言ってくれると嬉しかったですね。

 

カルガリーではスケーティングの確認を行った。

――開幕を前に手応えはありますか?
 ビデオで自分のすべりを見てチェックしても確実に去年とは違う滑りになってきているのがわかりますし、去年よりも少しは成長してきているかなと思います。しっかりと追い込みもできていますし、去年と比べても今年は夏からしっかりと計画通りにトレーニングができているのでこのまま成績に繋がってくれればいいなと思います。

 夏場からの充実した日々で手応えを掴み、そしていよいよ迎える開幕戦の全日本距離別選手権は、W杯前半戦、ユニバーシアード冬季大会の選考会も兼ねている重要な大会であり、W杯前半戦の出場権を獲得するためには表彰台に立つことが最低条件となる。昨年は得意の1500mで見事優勝し自身初のW杯出場を決めたとはいえ、今年も選考会特有のプレッシャーがかかる難しいレースになるだろう。そういった中で今年は順位と同様にタイムにもこだわりをもって大会にのぞむという。

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(TEXT=中島和朗、PHOTO=中島和朗、土井槙悟提供)

 

 


 
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