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6月4日に行われた全日本選抜選手権で1回戦敗退。同日、今年度最大の目標としていた世界選手権出場権をかけたプレーオフでも1ポイントも奪う事ができず敗退。昨年12月に達成した全日本チャンピオンの背中が小さく見えた。しかしその2週間後、モンゴルで行われた世界学生選手権で世界の強豪選手をおさえ堂々の3位入賞。たった半月の間に、佐藤選手の中でどのような変化があったのだろうか。振り返ってもらった。
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今回もじっくり考えながら語ってくれた
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――まずは全日本選抜1回戦を振り返っていただけますか？
1回戦の相手は高校時代からのライバルだったんですけど、ずっと負けてない相手だったんで、良いくじ引いたなと思ってたんですよ。だけど実際試合になったら、冷静っていうかすごく緊張してる、みたいな。普段だったらカーッと燃えてくるんですけど。試合中なのに他人事、客観的なんですよ。しかも攻撃が読まれてて、僕の計算通りにいかないから、勝手に自分で焦っちゃって。負けてもいつもみたいに「くやしー！」って感じにもならなくて。僕の事なのに、僕が僕を遠くで見てる、みたいな感じでした。
――試合前の状態はどうでしたか？
やっぱり世界選手権がかかってて、それに出たいっていうのがあったんですけど、2月に膝の手術をしてから思うような練習ができていなかったんでやっぱり不安で。不安要素が1個でもあったら、自分のマイナスばっかり探したくなるし…やっぱりそういう状態じゃ勝てないですよね。前日も一睡もできなかったんですよ。これはいつもやる事なんですけど、寝る前に明日はこれやろう、これやろう…って考えてて、そうして気づいたら朝だったんです。ずっと緊張してたんですよね、こんな風になったのは初めてでした。
5月のリーグ戦では全勝、主将の役目を果たした |
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――その日は世界選手権をかけたプレーオフも戦われましたが。
勝たなきゃって気持ちはあったんですけど、1回戦があんな試合内容だったんで、これはやばいなって思ってました。でも…負けても仕方なかったなぁって感じですね。練習に納得いってなかったのに、そんな状態で勝っても僕の場合味占めて練習しなくなっちゃう可能性が…これはまぁ僕が与えられたものだと思うしかないですね。ここでお前は負けておいた方が良いんだよって、神様が(笑)いじってくれましたね。
――しかしその後の世界学生では3位入賞でしたね。
実力は半分も出せてなかったですね。調子もはっきり言って悪かったですし。やっぱり全日本チャンピオンになってからのステップだと思ってるんで、いくら3位になったといっても納得してないです。まぁ早稲田のOBの長島(和幸)先輩も前に世界学生で3位になっていたので、メダルを繋ぐことができたし、首の皮1枚なんとか繋がったって感じで、ほっとはしましたね。
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