準硬式野球って硬式野球とはどう違うのか?はたまた軟式野球とはどう違うのか?そんな気持ちを抱きながら観戦して来ました!春季東京六大学準硬式野球リーグ戦vs法政大学。
爽やかで気持ちの良い天気の中、多摩川沿いにある立川球場で行われた試合。まさにスポーツ(観戦)日和!という感じだった。球場に入ってまず感じたのは、のどかだなぁということ。付属小学校の野球少年や地元の人らしき観戦者がちらほらと。その分、選手達の威勢の良い掛け声は良く響き、はっきりと何を言っているのかが聞き取れた。「リードリード!ゴーゴー!」「流れもらったラッキー!」「もっと声かけていこう!」などなど。
さて、準硬式野球の試合はというと…硬式野球と全然変わらない!こう言い切ってしまうと語弊があるかも知れないけれど、率直にそう思った。ボールの音が少しだけ違うのかな…という気もしたが私の思い違いかもしれない。けれども準硬式球という球を使用していて、実際に硬式野球とは少し異なっているのです。その違いとは、球の表面が皮革であるかゴムであるか。その上、準硬式球は芯に硬式球と同様にコルクを使用しているため、表面はゴムでも内部が空洞である軟式球ともまた違う。まさに硬式球と軟式球をあわせ持った球なのだ。でもどうしてそんな中間の球が生まれたのだろう…?それは約60年ほど前に「使用感が硬式ボールに近くて、尚且つ手軽に遊べるボール」を目的として開発され広まったのだという。異なっている点といえば、縫い目の糸の量の違いのため、硬式球に比べると打球の伸びが弱いことだとか。しかしその分、金属バットを使用するので打球のスピードがあり、硬式野球との違いなんて感じられないも同然だ。
そうして準硬式と硬式の違いの見分けがつかないでいる間にも、試合はテンポ良く進んでいった。以前観戦した明治神宮の硬式野球リーグ戦。そこには学生やOB等の観戦者、応援団、吹奏楽部、これにテレビカメラも加わって賑わっていた。それに比べると立川球場には観戦者の数は少なく、試合の環境差は明らかに大きかった。
驚いたのは5回終了後。控えの選手や整備員によるグラウンド整備の時間が始まった。一人ずつとんぼを持ち、連なって整備をする。私にはそれは異様な光景である気もしたが、皆でグラウンドを整備する姿にとても好感を持った。水をまき、少しひんやりとした風が吹き、グラウンドは整っていく。しかし、神宮球場等とは違い市営球場でもあったためだろうか、外野の芝がはがれていたり、草が伸びて所々には花も咲いていた。
試合は0ー3と敗戦してしまったが、準硬式野球、そして早稲田大学の軟式(準硬式)野球部を間近で見ることが出来て、私は満足した気持ちになっていた。試合の開放的な雰囲気や、試合終了後にくつろぎながら「お疲れ様でした」と言っていた時の爽やかさ。もちろん最後に皆でグラウンド整備をするところ。様々な理由で準硬式野球部に入ってとしても、とにかく野球が好き!そんな感じがしてとても素敵だった。これからの準硬式野球に注目し、応援し続けたい。
関連サイト
早大準硬式野球部公式サイト
東京六大学準硬式野球連盟公式サイト
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